ファミリーマートは、日本発祥のコンビニエンス・ストアとして1988年12月の海外第1号店開店以降、成長戦略として海外出店を加速し、2010年1月には海外店舗数が8,000店を突破しました。また、業界再編の機運にいち早く対応し、2010年3月に株式会社エーエム・ピーエム・ジャパンと合併するなど事業規模を着実に拡大しています。
ファミリーマートでは、24時間365日の事業を支えるITインフラとして、10年以上にわたってEMCのストレージ・システムを活用しています。これまでは、ハイエンド・ストレージ「Symmetrix DMX-3 2500」と、ミッドレンジ・ストレージ「CLARiX CX3-40」「CLARiX CX4-240」をデータの種類や重要度に応じて使い分け、アーカイブ用にはテープ・ストレージを使用していました。しかし、異業種との提携による商材の増加やサービスの拡大などでデータ量が増大し、2009年下期から、データ連携の強化と処理の高速化を目的に、ストレージ・システムの刷新を検討開始しました。
ファミリーマートは、中期計画として『情報システムの再構築プロジェクト』に取り組んでおり、その中で、ストレージ・システムを、ビジネスを支援するデータ管理基盤として最重視しています。この考え方を背景に、今回の導入においては、従来環境の統合による運用管理コストの削減のほか、情報ライフサイクル管理(以下ILM:Information Lifecycle Management)の考え方に沿った効率的なデータ管理・活用を実現できることが、大きなポイントとなりました。
「Symmetrix VMAX」では、高速フラッシュ・ドライブ(SSD)、ファイバ・チャネル(FC)、大容量SATAのドライブを同一システム内に混在搭載、階層型ストレージを構成できます。また、「FAST」によって、各ドライブ間のデータ自動階層管理を実現できます。これにより、運用管理コストや筺体の設置面積が大幅に低減できるだけでなく、階層型ストレージの構築や自動階層化機能により、容量の効率利用と管理性の向上がコスト削減につながり、ILMも実現できると判断し、今回の導入に至りました。また、新システム導入時に発生するデータ移行において、EMCジャパンが高い移行技術とノウハウを有していることも評価されました。
新データ管理基盤への移行は、2010年9月末に完了予定で、完全移行後は、運用管理コストが現行比で10%以上削減できる見込みで、筐体の設置面積も従来の3分の1に低減できます。アーカイブ・データの保管が最もコスト削減が期待され、従来のテープ装置から重複除外機能を搭載した「Data Domain DD690」に移行することで、運用コストと設置面積の両方が大幅に削減されます。特に、このアーカイブ・データの運用管理コストは、従来の10分の1程度にまで低減できる見込みです。今後ファミリーマートでは、新データ管理基盤の運用を通じて、将来的なプライベート・クラウド化を見据えたスキルとノウハウの蓄積に取り組んでいきます。
◆EMCジャパン株式会社について
EMCジャパンは、あらゆる規模のお客様が、競争優位に立ち、情報からさらなる価値を創出することを可能にするために、情報インフラストラクチャ・テクノロジーとソリューションを開発、提供する世界のリーディング・カンパニーであるEMCコーポレーションの日本法人です。EMCの製品やサービスに関する情報については、以下のWebサイトをご参照ください。 (リンク »)
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