このたび提供するGeoPDFファイルは、震災前の住宅地図、浸水推定データ、および被災後の衛星画像の3枚をレイヤーで重ねたものであり、利用者は各レイヤーの比較による被災状況の確認と地理座標情報を利用した地点毎の情報や写真の入力が可能です。これにより、従来、現場にて確認が必要だった家屋の被害状況の認定を、表札情報を含んだ住宅地図と被災後の衛星画像を比較することによって、認定が確定するまでの期間を大幅に短縮することができます。また、現地の目視調査が必要となった場合でも、地理座標情報を活用することで迅速な調査ができます。なお、衛星画像から地域ごとの被害状況を予測して作業スケジュールを立案しておけば、作業状況をGeoPDFファイル上に入力することで進捗状況を把握できます。
今回、株式会社ニコン・トリンブル(本社:東京都大田区、代表取締役社長:丹澤 孝)の協力の下、GeoPDFファイルへの書き込みソフトを搭載した同社のモバイル端末「GPS pathfinder SB(ジーピーエス パスファインダーエスビー)」を同時に提供するため、現場において現地の情報や写真を本ファイル上へ入力することが可能です。あわせて提供する50インチディスプレイを対策本部に設置し、情報共有や復興支援活動の立案に有効活用することもできます。
本GeoPDFファイルは、株式会社ゼンリン(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:髙山 善司) の「Zmap-TOWNⅡ」を利用した住宅地図データ、株式会社パスコ(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:杉本 陽一)の「浸水推定データ」、米国DigitalGlobe社(本社:コロラド州ロングモント)の衛星画像*1を各社の協力の下利用し、当社のGeoPDF生成ソフト「GeoMation with TERRAGO PUBLISHER(tm)(ジオメーション ウィズ テラゴー パブリッシャー)」により作成しています。
今後、日立ソリューションズでは自治体の要望に応じたサポートエリアの拡大へ対応するほか、クラウドサービスを利用したGeoPDFファイル上の情報を集約する拡張ツールを提供する予定であり、さらなる復興支援を行っていきます。
*1日本およびアジアでは日立ソリューションズが提供しています。
■ 利用イメージ
■ 対象地域:下記の市町村の沿岸から5kmの範囲
岩手県(12地域)洋野町、久慈市、野田村、普代村、田野畑村、岩泉町、宮古市、山田町、大槌町、
釜石市、大船渡市、陸前高田市
宮城県(20地域)気仙沼市、南三陸町、石巻市、女川町、美里町、東松島市、大郷町、松島町、利府町、塩竈市、七ヶ浜町、多賀城市、宮城野区、若林区、太白区、名取市、岩沼市、亘理町、
角田市、山元町
福島県(10地域)新地町、相馬市、南相馬市、浪江町、二葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町、
いわき市
■ 関連URL
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<本件に関するお問い合わせ先>
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<報道機関からのお問い合わせ先>
担当部署: コーポレート・コミュニケーション本部 広報・宣伝部
担当者 :槇田、廣納
Tel:03-5479-5013 E-mail:koho@hitachi-solutions.com
※ 「GeoPDF」、「TerraGo」はTerraGo社の米国およびその他の国での商標もしくは登録商標です。
※ 「Zmap-TOWN」は株式会社ゼンリンの登録商標です。
※ 「GeoMation」は、株式会社日立ソリューションズの登録商標です。
※ その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
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