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■ブレーキ制御は、車両全体を制御するトータルマネジメント技術へ
デンソーの隠れた技術資産、ブレーキにかける想いとは
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「環境」「安全」「快適」「利便」の4つの分野を中心に、新技術・新製品の研究開発に取り組むデンソー。
今回はブレーキ技術の開発をテーマに、ABS制御、ABSアクチュエータをはじめとする先端技術について『Tech総研』編集部はレポートします。
ブレーキ技術が緊急時から常用域へ広がる中で、常用域でのブレーキ制御は、今後、車載レーダ、ミリ波カメラなどから得るセンサ情報と統合。さらにはカーナビ情報やVICS情報などとも連動して、最終的には自動運転の方向へ向かうことになります。
今後のブレーキ技術に求められる課題は「環境」です。2011年の東京モーターショーにも数多く展示されたEV、HV。こうしたエコカーの燃費向上で重要な技術が、回生ブレーキです。
これまでのエンジンブレーキでは、ブレーキをかけるとそのエネルギーは摩擦熱として外部に放出されていましたが、回生ブレーキではそれを電気として回収することができるようになります。
蓄えた電力は、モータの動力にもなる。HVではモータがエンジンの補助役を担うことで、燃費が向上します。
しかし、回生ブレーキから得られる回生量(電力量)は走行条件によってさまざまに変化します。
ときにはバッテリーが満タンになってしまい、油圧ブレーキに切り替えなければならない局面も生じる。
つまり回生ブレーキの制御は決して一筋縄ではいかないのです。
「こうした制御技術を高めて、クルマの環境性能を高めることも、ブレーキ技術に求められる新たな課題です」と、岸本氏は課題と、自身に秘める想いを語ります。
本レポートでは、同社の常用域制御、燃費コントロールなどの新たな課題や、世界初の車載用耐高圧ギヤポンプについても詳しくレポートしています。
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