URL: (リンク ») )は、新宿区(区長: 中山 弘子)が「EMC Symmetrix VMAX」を採用し、本庁舎・分庁舎を含む約160拠点をネットワークで結ぶイントラネットを刷新し、安定したIT情報基盤を構築したことを発表しました。
■「Symmetrix VMAX」導入の背景および理由
新宿区では、システム運用負荷の増大に対応するため、庁内イントラネットの仮想化を前提に、ITインフラの見直しを行っていました。既存のストレージでは、150台におよぶ物理サーバの負荷増や想定を上回るデータ増の影響により、I/O速度に遅延が生じ、システム全体のレスポンスに影響を与えていました。また、二次バックアップ取得にも時間を要し、日次でのバックアップも限界に近づいていました。さらに、障害時やディスク追加時には安全性確保のため、サーバをオフにするなど、システム運用負荷増も発生していました。
そこで、新宿区は、仮想化技術のメリットの活用、機能強化の観点から、以下の条件で数社のストレージ製品を比較検討しました。
・ 将来のサーバ拡張や変更にも対応可能なマルチベンダー対応のストレージ
・ 機能面における優位性のあるストレージ
(障害を起こさずに安定稼働できる信頼性/障害時にもサーバに影響を与えない可用性/
大量のデータアクセスにも耐え、高速性も維持できるパフォーマンスの高さ)
その結果、これらの条件を満たしたEMCジャパンの「Symmetrix VMAX」が選定導入されました。
今回、「Symmetrix VMAX」は、仮想化技術のメリットを享受できる点を高く評価されています。
たとえば、通常ハード・ウェアは、5~6年で全てリプレイスされることが多いですが、それに合わせてシステム全体を作り直すことはとても非効率的なことです。そこで、新宿区は、仮想化技術を活用することでハード・ウェアとアプリケーション、OSを分離して、システム自体のライフサイクルを長くできるように取り組みました。これによりストレージの導入は必ずしもサーバ等のハード・ウェアや業務アプリケーションと同じタイミングである必要性がなくなりました。このように仮想化技術を積極的に推進している新宿区にとって、マルチベンダー対応の「Symmetrix VMAX」は、ストレージを接続するサーバのベンダーに依存しないという安心感ならびに将来も継続的に使い続けられるという点が高評価につながりました。また、ストレージの機能面でも他社製品と比較すると優位性が大きく際立ちました。具体的には、コントローラ部分や電源などが冗長化されていることによる高信頼性があげられました。さらに、ファイル・アクセスに対するリクエストを最適化できる機能や、データアクセスが集中した場合でもパフォーマンスに影響を与えず、処理できる機能を搭載している点などが高く評価されています。
■「Symmetrix VMAX」の導入効果
「Symmetrix VMAX」は、FC(Fibre Channel)やSATA(Serial Advanced Technology Attachment)以外にEFD(Enterprise Flash Drive)も搭載できるため、サーバの用途に応じて最適なドライブを使い分けることができます。たとえば、ユーザのログオン/ログオフ操作は、始業時・終業時に集中するため、ユーザプロファイルを集約管理するサーバにはさらに高いI/O性能が求められていました。また、複数のユーザセッションが一度に動作する仮想RDS(Remote Data Service)の実現にはVHDファイルのRead/Write処理の高速化が必須でした。これらの課題は、今回EFDを組み合わせた階層化ストレージにより解決することができました。このように、これまでのシステム課題やサーバ仮想化に係る課題解決にも、「Symmetrix VMAX」は貢献しています。
新宿区は、「Symmetrix VMAX」の導入により、イントラネットの安定稼働だけでなく、庁内に分散する情報システムの統合を推し進め、システム全体の最適化に向けたITインフラ強化に取り組んでいく予定です。
本事例の詳細については、以下のWebサイトをご参照ください。
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