東京大学情報基盤センターの教育用計算機システムは、東京大学の学生及び教職員が教育・研究のために利用する、コンピュータやネットワークからなるシステムです。教育研究用端末は、本郷キャンパスの情報基盤盤センターや駒場キャンパスの教養学部情報教育棟を始めとし、本郷・駒場・柏キャンパスの図書館や教室に分散して配置されています。
東京大学情報基盤センターは、教育用計算機システムの更新にあたって、利用者向けサービスの拡充、システム運用コストの抑制、省電力や災害時のサービス継続性向上を目指しました。そこで、2011年に、サーバ、ストレージ、クライアント、プリンタなどを含んだシステム全体を見直し、入札仕様としてシステム要件を公開しました。その結果、NECが落札、システム全体の構築を担当。EMCの各種ソリューションを含んだシステムの構築を行いました。
EMCのストレージ・ソリューションは、マルチティアのドライブを組み合わせて、データの自動再配置によりパフォーマンス向上と省電力を両立することや、キャンパスを超えたレプリケーションで、リストアが不要なバックアップデータを保持できることから、システム要件を満たすものとして導入されました。具体的には、自動階層化ソフトウェア「EMC FAST VP」の活用で、アクセス頻度に合わせたデータの自動最適保存が可能になり、ディスクのパフォーマンス、消費電力、保存コストも最適化することができるようになりました。さらに、本郷と駒場にあるキャンパス間を災害対策ソフトウェアである「EMC Replicator(リプリケーター)」で繋ぎ、万一の災害時にも対応できる環境を構築し、安心して使える信頼性の高いシステムを構築しました。
東京大学情報基盤センターのIT基盤を支えるEMCのストレージ・ソリューション群
• ミッション・クリティカルな環境向けの大規模ストレージ「Symmetrix VMAX」
• 中規模向けかつSANもNAS環境にも対応可能なユニファイド・ストレージ・システム「VNX」
• 災害対策ソフトウェア「Replicator」
• アプリケーション毎のポリシーに基づいて、データへのアクセス頻度の変化に対応し、適切な階層のディスクに自動的に保存する、自動階層化ソフトウェア「FAST VP」
東京大学情報基盤センターの将来展望
多数の教育研究用端末を持つ環境では、ファイルサーバへのアクセス・パターンが一般的なビジネス・アプリケーションとは異なっていると考えられます。自動階層化の効果を検証しながら、教育機関で有用なファイルサーバシステムの構成要件について今後も検討を進めていきます。
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東京大学情報基盤センターについて
情報メディア教育部門、図書館電子化部門、ネットワーク部門、スーパーコンピューティング部門の合計4部門から構成されています。本システムを運用する情報メディア教育部門は、教育用計算機システム及び学内の情報基盤としての各種ホスティング・サービスの維持・管理・運営、学内の情報リテラシーを含む情報関連教育の支援、教育の情報技術による支援を行っています。 (リンク »)
EMC ジャパン株式会社について
EMCジャパンは、情報インフラの卓越したテクノロジーとソリューションの提供を通して、日本のお客様の情報インフラの課題解決をご支援し、あらゆる規模のお客様のビジネスの継続と成長、さらにビジネス価値の創造に貢献致します。 (リンク »)
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EMCジャパン株式会社 マーケティング本部 マーケティング・コミュニケーション部
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E-mail: japanpr@emc.com
EMCジャパン株式会社 マーケティング本部 マーケティング・コミュニケーション部
部長 笛田 理枝子 Tel: 03-5308-8888 (代表)/ 03-5308-8174 (直通) / E-mail: japanpr@emc.com
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