日本設計とオートデスク、次世代BIMの実現をめざしたパートナーシップについて進捗を発表

意匠・構造・設備設計のワークフローを共通プラットフォームで実現

オートデスク株式会社

2015-08-05 18:00

株式会社日本設計(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:千鳥 義典)と米国オートデスク社(本社:米国カリフォルニア州、社長兼CEO カール・バス)は、2014年9月から次世代BIM の実現を目指してパートナーシップを結び、建物のライフサイクルを通じて、オーナー、利用者 にBIM の最大限の効果をもたらす建築、都市環境を提供するべく活動を行ってきました。本日は1年間の活動成果と今後の活動方針についてお知らせします。

両社はこれまでの1年間で、「情報」を活用したBIMワークフローの構築が必要であると認識し「Integrated BIM」を推進してきました。このため、Autodesk Revit(R)を基盤にした「共通プラットフォーム」の整備と設計ワークフローの体系化を進め、設計の「情報」を全社で標準化しました。これにより以下の業務が可能になりました。

・意匠・構造・設備の各ワークフローで「情報」を活用できるようになり、スムーズな業務連携が可能になった
・3D形状の作成に加え、建築物の性能・仕様を可視化して確認できるようになり、関係者間で共通認識を持てるようになった
・設備設計において国内の専門ソフト、流体解析ソフト、積算システムとシームレスにデータ連携できるようになり、設計品質がこれまで以上に向上した
・「情報」を活用する観点から図面基準を見直したことにより作図効率が向上し、設計・施工現場でも活用できるワークフローを構築できた
・「Dynamo」を活用し、アルゴリズム設計を利用した設備設計の自動化や、ライフサイクルコストの最適化設計を実現させた
・今後、標準化した「情報」を維持管理にまで展開する計画を立案できた

今後の展開
建築コンサルティング・設計サービス、維持管理など、建物のライフサイクルを見据えた広範囲での「Integrated BIM」の活用を試み、オーナー、利用者に効果をもたらす建築、都市環境の提供に両社が取り組んでいきます。

また、グローバルに通用する業務フロー確立のため、協業を基盤として両社の人的、技術的交流、さらに、海外のBIM導入の先進企業、教育機関との交流を進めます。 そして、パートナーシップによる成果を関係業界に広く還元することを目的とし、情報、技術の公開を今後も積極的に行っていきます。

以上

株式会社日本設計概要
1967年創立。社員数874名。建築、土木の設計・監理、都市計画・地域開発などの関連業務、リノベーション業務、コンサルティング業務を行う総合組織設計事務所。
創立当初より超高層建築の日本におけるパイオニアとして、さらには、1980年代以降は、「環境」をテーマとした多くの作品を創出し、「環境の日本設計」として活動。社会に求められる新しい価値を創出し、高品質な建築、都市づくりを目指している。

オートデスク インク概要
1983年設立。社員数約8,300名。米国ナスダック市場上場。より良い世界を創り出す「デザイン」分野で世界中の人々を支援。設計者、建築家、デジタル・アーティスト、学生、ホビー・ユーザーまで、あらゆる人々が自身の創造力を存分に発揮し、大きな成果を上げられるよう、優れたソフトウェア・アプリケーションやサービスを提供。

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