人口動向が世界の成長を脅かしている。最貧国諸国での健康や教育により注力を。ゲイツ財団レポートが発表

ビル & メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)

From: 共同通信PRワイヤー

2018-09-18 13:37

人口動向が世界の成長を脅かしている。最貧国諸国での健康や教育により注力を。ゲイツ財団レポートが発表

AsiaNet 75253

「若い人々への投資により生産性とイノベーションを促進できる」 ビル & メリンダ・ゲイツが言及

【シアトルにて 2018年9月18日PR Newswire】– ビル & メリンダ・ゲイツ財団が、本日ゴールキーパーの年刊レポートの第2刊を公表した。その中で、世界の貧困を減少させるためのこれまでにない進歩に、人口動向が歯止めを掛ける可能性があることが言及されている。過去20年で10億人が、貧困から脱出することに成功した一方で、最貧国諸国(特にアフリカ)における人口の急激な増加が、その将来的な前進をリスクに曝している。現在の傾向が続けば、世界の極貧の人々の数は20年続いてきた減少傾向が止まるか、また増加する可能性もある。

目も覚めるような推定ではあるが、ビル & メリンダ・ゲイツは、現在増加する若年層がこの進歩を加速できる可能性がある、と楽観的である。アフリカの若い人々の健康や教育に投資することで、生産性やイノベーションが加速され、かつて貧困減少の第1波が中国に、第2波がインドにやってきたように、「第3波」がアフリカにやってくる可能性があるのだ。

「結論としては明らかです。人類が置かれた環境を改善し続けていくために私たちが今しなければいけないことは、アフリカの急速に成長を続けている最貧国諸国に機会を創出すること。つまり、若い人々への投資、特に健康と教育への投資です。」と、ビル & メリンダ・ゲイツは序文で述べている。

ゴールキーパー: The Stories Behind the Data 2018 [本レポートへのリンク] ( (リンク ») ) は、ビル・ゲイツとメリンダ・ゲイツによる共著・共同編集で、ワシントン大学のInstitute for Health Metrics and Evaluation(IHME)との協力で発行された。新たなデータ推定を使用し、同レポートはアフリカにおける貧困は、世界でも最も成長が目覚ましい一部の国に集中的に見られるものであることを明らかにした。2050年までには、極貧状態にある人々のうちの40%が、コンゴ民主共和国かナイジェリアのいずれかの国に住んでいる状況になるという。

過去には、若年層の人口が大きくなることで、経済成長や貧困の減少が促進されたことがあった。同レポートは、若者の力や可能性にリーダーたちが投資することで、進歩を継続していけると主張している。専門家やジャーナリストのエッセイを通じて、同レポートは健康や教育への有効なアプローチについて詳細に述べており、若者たちがアフリカ大陸を変貌させる力になり得るというシナリオを強調している。同レポートによれば、サハラ以南のアフリカの健康や教育、あるいは「人的資本」に投資をすることにより、同地域のGDPは2050年までに90%以上増加するとされている。

同レポートは、毎年、国連が策定した持続可能な開発目標(Global Goals)から18のデータポイントを追跡している。例えば、子どもや母親の死、発育不全、避妊方法やそれに関する知識の利用可能性、HIV、マラリア、極貧、金融包摂、衛生といった項目だ。IHMEによる推定では、それぞれのインジケータについて3つのシナリオが想定されている。進捗率の加速に基づく改善シナリオと減少に基づく悪化シナリオ、そして現在の傾向に基づく推定だ。今年のレポートでは、以下の4つのポイントが特に掘り下げられている:

・ 家族計画の項にはアレックス・エゼー氏(Alex Ezeh:Center for Global Developmentの客員研究員)によるエッセイが掲載されている。このエッセイが注目しているのは、子どもは何人欲しいか、いつ欲しいか、誰との子が欲しいかという当たり前の権利を女性が行使できるよう、女性の力を強めるための働きかけをしていくことの重要性だ。エゼー氏は、米国のデータによれば、アフリカの人口は2050年までに倍になり、2100年までには更に倍になると指摘している。もしもサハラ以南の全ての女性が何人の子どもを持ちたいかを選べるようになれば、推定される人口増加は30%も減少し、40億から28億になる可能性がある。より重要なのは、そうしたことが実現することにより、少女を含む女性たちが自分の人生設計をすることができるようになり、より長く在学して多くを学んだり、子どもの出産を人生の後に回したり、大人としてより多くのお金を稼いだり、子どもにより多くの時間やお金を掛けたりすることができるようになることである。同項では、ケニヤにおける家族計画に関する新規プログラムにより、若い女性たちが避妊について理解を深めているという事例についても掘り下げている。

・ HIVの項では、Imperial College Londonによる、ジンバブエでのHIV蔓延に対するモデリングの2050年の予測、そしてそこから想定されるジンバブエの将来が言及されている。若年の人々が多くなることは経済成長が促進されるポテンシャルを秘めていることとも言えるが、それは彼らが健康であればの話だ。ジンバブエ国民の半数以上は25歳未満であり、HIVの感染リスクが最も高い年齢に達しようとしている。もしもジンバブエが、現在利用可能な予防ツールを今後5年で更に拡充することができれば、15歳〜29歳の新たな感染者は10年以内に1/3も減少すると考えられている。2030年までに新たな予防ツール(効果的なワクチンなど)が導入されれば、更に新たな感染者を年間でおよそ400人減少させられる可能性がある。また、こうした介入により、若年層の人々におけるHIVの新たな感染例を最大で364,000件防げる可能性がある。

・ 教育の項には、アシシュ・ダーワン(Ashish Dhawan:インドのCentral Square Foundationの議長)のエッセイが掲載されている。低所得国、あるいは中間よりも低所得である国の生徒がより多く学校に通えるようになったが、多くは必要なことを学べてはいないことが言われている。残念ながら、学校教育を改善する上での戦略がどういった結果になったかについては、学校へのアクセスを改善するための戦略の結果よりも目に見えて分かりにくいところがある。本項では、ベトナムがシステム全体の改善に成功したという事例を取り上げている。国の1人あたりのGDPはインドよりも少しばかり高いだけだが、ベトナムの15歳の学生たちは、米国や英国といった裕福な国の生徒よりも、国際テストで成績が良かった。

・ 農業の項では、ジェイムス・サーロウ氏(James Thurlow:International Food Policy Research Instituteの上級調査特別研究員)の分析が取り上げられており、その中では農業の生産性を倍にすることにより、ガーナの貧困は半分になり、数十万という雇用が生まれ、経済成長も促進されることが推定されている。地元のジャーナリストによるエッセイでは、ブルキナファソの田園で収穫されたトマトがガーナの食卓に並ぶまでの旅路を追い、その道程で多くの仕事が生まれることを説明している。

ビル・ゲイツとメリンダ・ゲイツは、2030年まで、国連総会のためにニューヨークに世界のリーダーが年に一度一同に介するタイミングで、ゴールキーパー・データレポートを発刊し続けていくとしている。同レポートは、取り組みにおけるベストプラクティスに注目し、ゲイツ財団とパートナー、世界のリーダーがアカウンタビリティを保持する上で役に立つように作られている。その狙いは、何が奏功しているのかを記すだけでなく、世界が見落としていることも明確に記すことにある。

レポートと関連し、ビル・ゲイツとメリンダ・ゲイツは、国連総会の間、ニューヨークにおいてゴールキーパー ()( (リンク ») ) のイベントを共同開催する。9月26日、政府やビジネス、テクノロジー、メディア、エンターテイメント、非営利部門における活動的な若きリーダーたちが集まり、イノベーションについて語り合い、グローバルゴールに対するアプローチについて意見を交わすのだ。参加者には、デイビッド・センゲ氏(David Sengeh:シエラレオネ政府のCIO[イノベーション最高責任者])、トリシャ・シェティ氏(Trisha Shetty:インドの弁護士、社会活動家、SheSaysの創立者)、キング・カカ氏(King Kaka:ケニヤの音楽家兼活動家)、アラニャ・ジョハール氏(Aranya Johar:インドの詩人)などが名を連ねる。その他スピーカーとして、グラサ・マシェル氏(Graca Machel:女性と子どもたちの権利の国際代弁人であり、Graca Machel Trutの共同設立者)、リチャード・カルティス氏(Rchard Curtis:作家、運動家、Project Everyoneの共同設立者)、スティーヴン・フライ氏(Stephen Fry:俳優、作家、プレセンター)。パフォーマーは、イギリスのシンガーソングライターであるエド・シーラン(Ed Sheeran)とブルックリン・ユース・コーラス(Brooklyn youth Chorus)。登壇スピーカーは今後も発表される予定だ。

ビル・ゲイツとメリンダ・ゲイツによる共同開催により、ゴールキーパーズ・グローバルゴール賞が9月25日、つまりゴールキーパーのイベントの前夜に催される。ビル & メリンダ・ゲイツ財団とUNICEFのパートナーシップにより、世界中で若者に着目して行われる、17のグローバルゴールに直接結びつくような非凡な活動に同賞は贈られる。プログレス賞、チェンジメーカー賞、キャンペーン賞、グローバルゴールキーパー賞の4つのカテゴリーがある。

編集者へ注意:

ビル & メリンダ・ゲイツ財団について
全ての命の価値は等しいという考え方を道標に、あらゆる人々が健康的で生産的な暮らしを送るための手助けを行う。発展途上国においては人々の健康改善に着目し、飢餓や極貧といった状態から抜け出すためのチャンスを与える。米国では、あらゆる人々(特に資源が少ない人たち)に、社会的および人生の中で成功するために必要な機会が与えられるように働きかける。ワシントンのシアトルを拠点都市、CEOはスーザン・デスモンド・ヘルマン(Sue Desmond-Hellmann)で、共同議長はビル・ゲーツ・シニア(William H. Gates Sr.)。その舵をとっているのが、ビル・ゲイツおよびメリンダ・ゲイツ、そしてウォーレン・バフェットである。

ゴールキーパーについて
ビル & メリンダ・ゲイツ財団のキャンペーンの一環で、持続可能な開発目標(グローバルゴール)に向けての進歩を加速させるためのもの。グローバルゴールに関連するストーリーやデータをイベントや年次レポートで共有することで、新世代のリーダーにインスピレーションを与えることを目的としている。新世代のリーダーこそ、こうした進歩の関心を高め、一連の流れについてアカウンタビリティを意識し、グローバルゴールの達成のためのアクションを促進していくことができる「ゴールキーパー」なのである。

グローバルゴールについて
2015年9月25日、ニューヨークの国連本部に193人の世界のリーダーが集まり、17の持続可能な開発目標(Global Goals)を裁定した。これは達成を是非目標とするべき一連のターゲットであり、貧困の根絶、不公平や不実の是正、気候変動の安定という3つの大きな目標を2030年までに達成しようとするものである。

メディア連絡先: media@gatesfoundation.org
レポートリンク: (リンク »)

(日本語リリース:クライアント提供)


本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]