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背景:
日本の医療界において、医療従事者や医療施設不足の地域状況というのは非常に深刻で、多職種が協働して提供する医療介護サービスに必要な情報の円滑な連携が喫緊の課題となっています。北見市では、こうした状況に対して情報連携基盤を作るため、北見医師会・北見市・北見工業大学・各職能団体へ呼びかけ北見市医療福祉情報連携協議会を立ち上げ、医療と介護の間で情報を繋げるシステムとして北まるnet を構築しました。
稼働開始して8年が経過した北まるnet にはこれまで、医療・介護の現場ニーズに沿って、医療・介護情報連携システムをはじめ、介護認定審査会システム、救急医療情報 Pad など各種アプリケーションが追加開発されてきました。今後も地域住民の安心・安全な暮らしを支えていく基盤として、限られた予算ながら将来にわたって継続的な運用を見据え、成長を続けるシステム基盤を目指しています。
導入効果:
●医療と介護の情報連携により退院時連絡率が倍増
医療・介護情報連携システムによって、医療機関からケアマネジャーへの退院時連絡率を 40% から 80% に向上。ケアマネジャーの業務効率と利用者サービスの向上に貢献。医師や看護師と介護職の情報連携・共有が確実になったことで、関係者全員が協働して患者・利用者をケアできる環境が整備された。
● iPadデバイスによるモビリティで救急搬送患者の医療情報確認が迅速化
救急医療情報 Pad (iPadデバイスを利用)の運用では、現場到着後に救急隊員と施設担当者双方が短時間に医療情報を確認し合うことが可能に。救急患者受入先の病院は、搬送患者の情報を事前に把握でき、迅速な疾患の予測・検査や治療準備ができる。
●介護認定審査会の事務作業効率化を実現
介護認定審査会システムの運用では、介護認定審査に必要な資料の提出・配布に関する作業負荷と郵送コストの削減。審査会に出席する委員の移動時間がなくなり、効率的な審査会の実施が可能に。
北見市医療福祉情報連携協議会会長の今野敦医師は今後の展望について次のように述べています。「地域住民が生きがいを持って支え合いながら、安心・安全に暮らせる町づくり。その重要な基盤となり、新たな創意工夫を生み出すネットワークとして北まるnet を関係各所と協力しながらさらに大きく育てていきたいと考えています」
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