TIS、「SAP S/4HANA(R)」と「UiPath」を連携する「SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネント」を提供

TIS株式会社

From: DreamNews

2020-04-03 17:00

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:桑野 徹、以下:TIS)は、SAPジャパン株式会社の次世代ERP「SAP S/4HANA(R) (以下、S/4HANA)」※1とUiPath株式会社のRPA(Robotic Process Automation)プラットフォーム「UiPath」※2の連携を実現する「SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネント」を提供することを2020年4月2日に発表しました。

本コンポーネントは、「S/4HANA」上の伝票やマスタデータの一括登録/一括更新などの各種業務の自動化をノンプログラミングかつハイパフォーマンスで実現する「S/4HANA」を利用中もしくは利用を検討している企業向けの機能群です。

オープン技術「OData※3 API」を採用し、「S/4HANA」と「UiPath」のデータ連携部分をパッケージングすることで、RPAの開発技術や「S/4HANA」に関する専門知識等を必要としない業務の自動化を実現しました。また、「OData API」の採用により「S/4HANA」のオンプレミス環境に加えてクラウド環境にも対応し、アップグレード時のRPAの動作確認/改修も不要となります。

1件ずつの登録/更新ではない画面の固有の動きに影響しない技術の採用により、RPAによる業務自動化の主流である「画面操作の自動化」と比較して、パフォーマンスと安定性が向上するため、自動化の範囲を容易に拡大することができ、企業の業務効率化や働き方改革に貢献します。

◆「SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネント」概念図



本コンポーネントは、TISの「RPA業務自動化ソリューション:UiPath」の「標準フレームワーク提供サービス」に含めて提供されます。また、複雑なシステム連携を伴う業務自動化における課題解決等の導入支援や問い合わせサポートを行う「RPAシステム連携サービス」と併せた利用も可能です。

TISは「SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネント」を、以下のような課題を持つ企業向けに提供していき、2023年までに50社への提供を目指します。

●RPAを活用した「S/4HANA」上の業務効率化/自動化を図りたい
●RPAで画面操作の自動化は実現したがパフォーマンス/安定性が悪い
●「S/4HANA」の専門知識がなくてもRPAを活用して業務効率化を実現したい
●「S/4HANA」のアップグレードの都度、RPAの動作確認/改修をしたくない

※1:「SAP S/4HANA(R)」は、SAP社が提供する統合型インテリジェントERPシステムです。詳細は以下URLを参照下さい。 (リンク »)
※2:「UiPath」は、UiPath社の提供するRPAプラットフォームです。詳細は以下URLを参照下さい。 (リンク »)
※3:「OData」は、「Open Data Protocol」の略であり、「SAP S/4HANA」とのデータ連携時に標準方式として位置付けられるオープン技術を採用したWeb APIプロトコルです。

◆背景
「働き方改革」を背景に、基幹業務の効率化/省力化を目的としたRPAを活用した基幹システム上の業務自動化が多くの企業で取り組まれています。しかし、RPAの業務自動化の一般的な方式である「画面操作の自動化」では、「1件ずつの登録/更新となり処理速度が遅いため、自動化できる業務の範囲が狭く、十分な業務効率化が図れていない」「画面の固有の動きへの対応が難しく安定性に欠ける」「アップグレード時の画面変更に伴うRPAの動作検証や必要に応じた改修が必要」といった課題がありました。
一方で「画面操作の自動化」以外の方式は、「専門知識が必要のため開発効率や保守性に欠ける」「特定技術者が必要になる」などの課題への対応が求められています。

そこでTISでは、「S/4HANA」の導入・アップグレードで培ったノウハウと、UiPath社の最上位ランク「ダイヤモンドパートナー」の知見を融合した「SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネント」を提供します。

◆「SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネント」の概要
本コンポーネントは、「一括登録」「一括更新」「一覧取得」のコンポーネントから構成されています。一括処理が可能なデータは、受注伝票、購買発注、製造指図といったトランザクションデータや品目マスタ、取引先マスタ等のマスタデータ等の「OData API」が提供されているものが対象です。特長は以下となります。

1)ノンプログラミング
専門知識を要するデータ連携部分をパッケージングし「コンポーネントのインストール」「Excelへの値セット」といった簡単な設定のノンプログラミングで業務の自動化が可能です。

2)ハイパフォーマンス
バックグラウンドでのデータ連携方式を採用しているため、「画面操作の自動化」では困難だった「大量データの一括登録/更新」なども実現でき、業務効率化の範囲を拡大することが可能です。

3) オンプレミス/クラウド両環境への適用
オープン技術「OData API」方式の採用により、「S/4HANA」のオンプレミス環境・クラウド環境の両環境への適用が可能となります。また、同技術の採用により、開発効率及びシステムの保守性が向上しTCO削減にも寄与します。

4)アップグレード時の確認不要
画面に依存しない方式を採用しているため、画面が変わる可能性がある「S/4HANA」のアップグレードごとに、RPAの動作確認をする必要がなくなり、改修も不要となります。


◆販売価格/提供方法
●SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネント:80万円(税別)

「SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネント」の詳細は以下を参照ください。
(リンク »)

UiPath社のマーケットプレイス「UiPath Connect」でも本汎用コンポーネントを公開しています。
(リンク »)


◆UiPath社からのエンドースメント
UiPath株式会社 取締役 Chief Revenue Officer 鈴木 正敏氏は次のように述べています。
『TISの「SAP S/4HANA向けRPA汎用コンポーネント」の提供開始を心より歓迎いたします。「S/4HANA」をはじめとした基幹系パッケージシステムを出来るだけシンプルに活用していく昨今のITトレンドの中で、ユーザーの要望に柔軟に対応できるRPAは今後のエンタープライズITのキーエリアになると確信しており、TISの取り組みによって基幹系周辺エリアを含むお客様のITの更なる活用と業務効率化を進められることを期待しております』

◆「RPA業務自動化ソリューション:UiPath」について
「RPA業務自動化ソリューション:UiPath」は、RPA導入の概念検証(PoC)から本格導入、運用保守、トレーニング、RPA管理統制基盤、ERPやOCR・AIとの連携などを支援するサービスです。本サービスのメニューの「標準フレームワーク提供サービス」は、テンプレートおよびコーディングルールからなる、TIS標準フレームワークを単独で提供し、作成するロボットの標準化・自動ログ出力など生産性・品質・保守性を高めます。また「RPAシステム連携サービス」では、ERPやAI-OCRやChatbotなどのデジタル化ソリューションと連携し、RPAを使用した業務の自動化・効率化を加速させるご支援をします。詳細は以下を参照ください。
(リンク »)

◆TIS株式会社について
TISインテックグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。
(リンク »)

◆TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ社員約2万人が一体となって、強みを活かし、国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客様のビジネスを支えるITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつけていきます。

◆本件に関するお問合せ
【報道関係からのお問い合わせ先】
TIS株式会社 企画本部 コーポレートコミュニケーション部 浄土寺/髙橋
TEL:03-5337-4232 E-mail:tis_pr@ml.tis.co.jp

【本ソリューションに関するお問合せ】
TIS株式会社 サービス事業統括本部 エンタープライズ営業企画ユニット
エンタープライズビジネス企画部 島田/新井
TEL:03-5909-4547  E-mail:sol@tis.co.jp

※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。




本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

TIS株式会社の関連情報

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]