ロシア軍のウクライナ侵攻は長期化、新型コロナウイルス再感染が再び拡大、サプライチェーンの混乱が続き、エネルギーや資源・食料など値上がりは当面続きそうです。これまでも災害や景気変動などありましたが、欧米とロシア、米国と中国など大国間の対立と戦争勃発は80年前の第二次世界大戦以来かもしれません。クローバル化には陰りが見え、再び対立とブロック経済が復活しているように見えます。長年の常識や考え方は、すでに通用しない状況になり刻々と変化する状況に迅速かつ柔軟な対応で乗り切る以外に生き残る方法はありません。企業の成長戦略とこれを支える基幹システムにおいても同様です。10年以上前に導入した仕組みやシステムでは、当然こうした状況を想定した仕様にはなっていないのです。ERP市場においても、既に変革が顕在化しています。調査会社ITRの国内ERP市場予測では、2022年度のERP市場売上予想金額1,600億円のうち、SaaS型クラウドERPが760億円と市場の約半分(47.5%)を占めると予測されています。これは、多くのERPベンダが主力製品をパッケージからSaaS型クラウドへシフトしていることに依るものです。
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