NECは、企業や自治体のオンプレミス環境における業務システムのデジタルシフトを支援するストレージ製品において、管理サーバレス運用への対応やPCIe Gen4対応インタフェースの搭載など、運用管理効率化および高機能・高性能化した「iStorage V310」「同V110」の2機種を本日より販売開始します。
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iStorage Vシリーズ「V310」「V110」
昨今、社会全体でデジタルシフトが進む中、企業や自治体では、DX推進やAI利活用を促進するためのIT環境整備や強化に対するニーズが高まっています。こうした中、ストレージ製品には、デジタル化やAIシステムへの対応力を強化するための大容量ストレージの効率的な導入や運用管理、データ転送の高速化、クラウド活用などが求められています。
新商品では、新たにストレージ管理ソフトウェア「HA Storage Manager Embedded」を用意し、従来のようにストレージごとに管理サーバを設置せず運用することができます。加えて、本ソフトウェアで提供する管理画面では、応答速度を向上し、高速なレスポンスとシンプルな操作を可能にするとともに、従来、管理対象や設定レベルに応じて使い分けていた2種類の管理画面(注1)も統合し、導入時や運用管理上の利便性を向上しました。
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HA Storage Manager Embeddedの新管理画面イメージ
また、本体にはNVMe SSDドライブとのインタフェースにPCIe Gen4を新規採用し、従来に比べて理論上約2倍(注2)の帯域を確保することでデータ転送性能を強化しました。ストレージに保存したデータのバックアップを行うスナップショットでは、新たにRoW方式(Redirect on Write)を採用し、差分データを圧縮・重複排除した後で保持することで従来に比べてデータ更新時のストレージ負荷を軽減できるようにしました。(注3)
さらに、新たなRAID方式として「Advanced Dynamic Provisioning」(注4)を追加し、RAID構築時には基本構成に対して1ドライブ単位で容量アップすることが可能になり(注5)、初期導入時の投資コスト適正化に寄与します。また、RAID構成においては、スペアドライブを利用してドライブ全体にスペア領域を分散配置できる分散スペア機能によりI/O負荷をドライブ全体に分散し、故障修復時にもリビルドの負荷を分散して修復時間を短縮できます。
これらにより、AIを使ったデータのリアルタイム分析やVDI(デスクトップ仮想化) 環境、高負荷ワークロード環境において、お客様の運用管理やコストの効率化を支援します。
なお、現行機と同様にAWSクラウドへのバックアップおよびクラウドバックアップ導入支援サービスのオプションを用意するとともに、ストレージへの投資を月額課金で行える「iStorage従量課金ストレージサービス」も提供し、コスト平準化と資産管理の簡易化にも貢献します。
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以上
(注1) 従来は、Storage Navigator(SN)とHA Storage Advisor Embedded(HSAE)の各々の管理画面を使い分けて利用。
(注2) 従来機:iStorage V300/V100に搭載のPCIe 3.0 NVMe SSD(データ転送速度 約3GB/s)と新商品:iStorage V310/V110に搭載のPCIe 4.0 NVMe SSD(データ転送速度 約6GB/s)で比較。
(注3) RoW方式では、更新後のデータに圧縮・重複排除を適用して別領域に書き込み、更新前データのコピー処理をなくしてストレージへの負荷を軽減。従来は、更新前データを別領域にコピーしてから更新後のデータを書き込むCAW(Copy After Write)/CoW(Copy on Write)方式を採用。
(注4) SSD搭載および RAID-6タイプの(6D+2P)(14D+2P)構成が対象(D:データ、P:パリティ)。
(注5) 1ドライブ単位の容量アップは、初期構築時に9~32台目までの任意の台数を選択可能。なお、運用開始後の1ドライブ増設は、2024年度4Qに対応予定。
<「iStorage Vシリーズ」について>
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