グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第176回 Vortex: BigQueryのStorage APIを支えるStorageエンジン(パート1)

CTCテクノロジー株式会社(CTC教育サービス)

2024-07-31 09:00

CTC教育サービスはコラム「グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第176回 Vortex: BigQueryのStorage APIを支えるStorageエンジン(パート1)」を公開しました。
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はじめに
 今回からは、2024年に公開された論文「Vortex: A Stream-oriented Storage Engine For Big Data Analytics」に基づいて、BigQueryのStorage APIを支えるストレージエンジンであるVortexのアーキテクチャーを解説していきます。今回は、Vortexのアーキテクチャーの概要とVortexの特徴を紹介します。

BigQueryのアーキテクチャー
 BigQueryは、Google Cloudが提供する分散型のデータウェアハウスで、図1に示すようにデータを保存するストレージ部分(ストレージエンジン)とクエリーを実行する計算リソース(クエリーエンジン)が分離したアーキテクチャーを持ちます。ストレージエンジンは、データを読み出すRead APIとデータを書き込むWrite APIを提供しており、これらのAPIを通じてデータの入出力が行われます。

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