株式会社LayerX(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:福島良典、以下「LayerX」)が提供するAIプラットフォーム「Ai Workforce」が、大和証券株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荻野明彦、以下「大和証券」)に本格採用されました。
相続を行う全国の拠点で、戸籍の読み取りをもとにした相続人の判定や、従来から作成している相続関係図(家系図)のAIによるドラフト生成を支援します。
導入の背景
高齢化の進展に伴い、金融機関における相続関連業務の重要性は高まっています。特に、戸籍の読み取りや相続人判定は、高い専門知識と慎重な確認が求められる業務です。具体的には、以下の課題が顕在化していました。
戸籍の読み取り・相続人判定の難易度の高さ
明治から昭和期に作成された戸籍には、手書き・縦書きに加え、汚損やかすれが目立ちます。平成以降、戸籍の電子化が進められてきましたが、正確な読み取りと相続人の判定には高度な専門知識を要します。そのため業務は専門性が高く、属人化しやすい状況となっています。相続手続き件数の拡大とリソースの限界
現在でも、毎月数千件規模の膨大な判定業務を抱えている中、高齢化の進展により、今後さらなる増加が予想されています。近年の人材確保の難しさも背景に、現場の業務負荷は増加傾向にあり、持続可能な体制構築が急務となっています。導入の概要
大和証券は、相続人判定業務における高度な業務水準の維持とオペレーションの効率化を両立するため、「Ai Workforce」を導入しました。Ai Workforce導入にあたり、大和証券の長年の知見や実際のユーザーによるフィードバック会を通した改善活動、LayerXのDeployment Strategist(DS)やForward Deployed Engineer(FDE)によるハンズオンな支援を通じて、効率化を実現しています。
Ai Workforce上に構築した相続人判定ワークフローでは、AI-OCRとマルチモーダルLLMに独自のルールベースを組み合わせたロジックで戸籍の本文を読み取り、離婚・再婚、認知、離縁・復縁、代襲相続といった複雑なケースにも対応した精緻な相続人判定を支援するとともに、判定結果をもとに続柄や期間を考慮した相続関係図(家系図)をExcel形式で自動生成し、相続構成の視覚的な把握を可能にします。
これにより、判定業務にかかる心理的・時間的な負荷を軽減。実証実験(トライアル)でこの機能性と実用性が高く評価されたことが、今回の本格導入の決め手となりました。
精緻な相続人判定業務を支える3つの特長
1. 独自に構築した多段処理による高精度な戸籍の読み取りと相続人判定
AI-OCRとマルチモーダルLLMを組み合わせた最先端のAI-OCR技術に加え、確率的な挙動を伴うAIに相続人判定を任せるのではなく、民法や判例、実務ルールに基づくロジックをルールベースに実装し、透明性のあるワークフローを構築しました。さらに、枚数の膨大な戸籍書類で発生しがちな人物の列挙を途中で止めてしまう挙動を緩和する機構や、代襲相続の判定誤りに繋がる死亡の記載を再チェックする仕組み等を組み込み、相続人判定の精度を高めています。判読が困難な手書き文字や縦書き、汚損、透かしが重なった戸籍謄本等についても、高い水準での読み取りを可能にしました。
2. AIが根拠とした戸籍の該当箇所を即座に参照可能
戸籍の連続性確認に必要な出生日や、戸籍の改製日、死亡日をAi Workforceの参照元ハイライト機能により、即座に参照できます。また、被相続人や相続人を始めとした戸籍に登場する人物も同様に参照できることで、スキャンした画像やPDFであっても、人物単位の検索を可能とします。これにより、数十枚にわたる膨大な戸籍書類であっても、一枚一枚紙面上を探すのではなく、ワンクリックで日付や人物が記載された戸籍を確認することができます。3.複雑な相続関係にも対応
離婚・再婚、認知、離縁・復縁、代襲相続を伴う複雑なケースに対応するため、人物と続柄のみで相続家系図を構成するのではなく、これらの事柄を戸籍の本文から読み取り、続柄が成立していた期間も考慮した相続関係図を生成します。大和証券株式会社 セントラル・オペレーション部 部長 仲西様のコメント
当社では、お客様の大切な資産をお預かりする金融機関として、事務手続きにおける正確性と迅速性の両立を重視しています。一方、相続手続きは専門性が高く、限られた人員で高品質な事務運営を維持することが課題となっていました。
Ai Workforceの導入にあたり、当社の業務フローに沿った環境構築が短期間で実現し、そのスピード感に大変驚きました。また、複雑な親族関係が記載された戸籍や手書き文字を含む書類についても高精度に読み取り・解析ができ、実務における有効性を実感しています。
AIによる相続人判定結果を担当者が確認する運用を想定しており、人手による確認業務の大きな支援となること、業務効率化と品質向上の両面に寄与することを期待しています。
今後は相続関連業務にとどまらず、幅広い事務領域への活用を進め、さらなる業務品質の向上とお客様への価値提供の高度化を目指してまいります。
Ai Workforceの今後の展望
LayerXは「Ai Workforce」が備える高度な汎用性を最大限に活用し、相続業務に対して判定前の受入書類の読み取りや、判定後の基幹システムとのAPI連携によるデータ照合・登録、多様な書類の作成支援など、業務の最初から最後までを一気通貫した支援の提供を目指してまいります。
大和証券株式会社について
大和証券株式会社は、大和証券グループの中核を担う総合証券会社です。
大和証券グループは、中期経営計画“Passion for the Best”2026において、「お客様の資産価値最大化」を経営の基本方針に掲げています。ウェルスマネジメントビジネスの高度化に向けて、質の高いコンサルティングの提供とデジタル戦略の推進に取り組んでいます。
さらに、グループとして新たに信託・融資機能を備え、証券・預金・融資・信託を一体的に提供することで、お客様の資産のみならず負債も含めたバランスシート全体を支援する「総合資産管理型ビジネスモデル」を推進しています。
開業:1999年4月
代表者:代表取締役社長 荻野 明彦
所在地:東京都千代田区丸の内一丁目9番1号 グラントウキョウ ノースタワー
コーポレートサイト: (リンク »)
Ai Workforce (エーアイ ワークフォース) について
「Ai Workforce」は、「企業と成長を共にする」をコンセプトとしたエンタープライズ向けAIエージェントプラットフォームです。社内に散在する情報をAIが業務の文脈として使える「知識基盤」として整え、その上でAIワークフローとエージェントが実務を担うことで、個人単位の効率化にとどまらない組織全体のAI活用を実現します。権限管理やコスト制御などの管理機能も標準で備え、1つのプラットフォーム上で営業・法務・人事・研究開発など幅広い業務をカバーできるため、AI活用の「サイロ化」を防ぎます。
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株式会社LayerX概要
LayerXは、「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げるAIカンパニーです。“AIが仕事を完了させる”エージェントサービス「バクラク」事業、資産運用サービス「ALTERNA(オルタナ)」を提供するFintech事業、エンタープライズ向けAIプラットフォーム「Ai Workforce」事業、AIエージェントによるAIネイティブなセキュリティ検証を展開する「AgenticSec」事業など、複合的な事業を通して日本の社会課題を解決し、AIの力で人々の創造力がより発揮される未来をつくります。
設立:2018年8月
代表者:代表取締役CEO 福島良典 / 代表取締役CTO 松本勇気
所在地:東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア5階
コーポレートサイト: (リンク »)
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事業サイト:
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・Ai Workforce: (リンク »)
・三井物産デジタル・アセットマネジメント: (リンク »)
・オルタナ(ALTERNA): (リンク »)
・株式会社AgenticSec: (リンク »)
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