ベンダーが明かす「基幹システムのクラウド移行」の要所 - (page 2)

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2017-09-11 11:00

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アイレット:AWSマイグレーションには“勝利の方程式”が存在する


アイレット
執行役員
事業戦略本部 本部長
後藤和貴氏

 アイレットのセッションでは、事業戦略本部の後藤和貴氏が登壇し、「転換期を迎えるいま、『オンプレミスからのマイグレーション』における勝利の方程式とは」と題する講演を行った。同社は、AWSのフルマネージドサービス「cloudpack」を提供するAPNプレミアコンサルティングパートナーだ。

 cloudpackは、AWS導入・設計、運用保守のほか、バックアップ、24時間365日の監視/障害対応、技術的な問い合わせへのサポートまで対応するコンシェルジュサービス。現在、導入企業は国内600社を超えている。

 後藤氏はまず、マイグレーションでは情報システム部門や経営者などの視点からさまざまなことが課題になるが、それらを乗り越えるカギは「いかに適切な計画を立て、計画通りの時間とコストで移行できるか」だと指摘。

 移行ツールの利用もその1つだ。cloudpackでは、サーバを移行するツールとして、AWSが提供する「AWS Server Migration Service」や、サードパーティツールの「CloudEndure」「Racemi DynaCenter」を活用するとしている。

移行にはサードパーティツールの組み合わせも視野に

 そのほか移行ツールとして挙げたのは、データを転送する際に便利な「AWS Direct Connect」や物理的にデータをトラックで移送する「AWS Snowball」などがある。データベースやファイルの移行という点では、サードパーティツールの「Attunity」「ASTERIA WARP」「AWS Storage Gateway」「Amazon EFS」などを活用するという。

 「例えば、ASTERIA WARPとAmazonのデータウェアハウスのAmazon Redshift、BIツールを組み合わせて、データ分析基盤を構築するといったケースもあります。こうしたケースでもインフラ構築から運用までをcloudpackとして提供し、お客様が分析という本来の業務に集中できるようにします」(後藤氏)

 事例としては、2009年から試験導入を始め、2011年の東日本大震災を機にクラウドに移行したケンコーコムや、2014年に一部をAWSに移行し、それから3年をかけてすべての業務システムをクラウドへ移行する近畿大学を紹介した。近畿大学のケースでは「可用性とセキュリティを説明して理解を共有したこと」「業務要件は既存体制を引き継ぐこと」「導入後もスペック変更を可能にすること」がポイントになった。cloudpackがこれまでの知見を集めて、移行そのものをパッケージ化した「migrationpack」も新たに提供し始めたという。

 最後に後藤氏は「マイグレーションの“勝利の方程式”は、クラウドらしい環境準備方法の導入、移行に最適なツール・移行方式の選択、業務レイヤーとインフラ担当のベンダー協業体制」とポイントをまとめた。


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