データ増加やシステムの複雑化でデータ保護に課題
サーバ仮想化が普及したことで、システムのバックアップは企業にとってより頭の痛い課題となっている。物理/仮想環境が混在して複雑化しているのは当然のこと、データ量の増加に伴い、バックアップにかかる時間もネックとなっている。さらにLinuxサーバであれば、バックアップツール自体が限られてくるという事情もある。そのため高度なスキルを持つ一部の人材に運用が任されて属人化していたり、あるいは万が一の備えは妥協してしまっているのが隠れた実情ではないだろうか。
こうした中、7月に提供開始されたLinux 版の「CA ARCserve D2D」は注目すべき製品だ。
製品名の「D2D」が「Disk to Disk」を意味する通り、OSの入ったハードディスク全体をそのままイメージファイルとしてバックアップするもの。
選択肢が少なかったLinuxのバックアップをWindows版と同じCA ARCserveにできるので、ツールを使い分ける不便からは解放される。しかも、仮想環境や、仮想/物理混在環境でも問題なく利用が可能であるため、前述のシステムの複雑化という課題にこの製品一つで答えることができるのだ。
さらに、ブラウザのGUIツールからウィザードで簡単に操作できるなど、運用が容易なのも重要なポイントだ。そのうえバックアップ対象ごとに10万円から利用できるなど、コストパフォーマンスも非常に高い。
こうなると、あとは実際の使い勝手を確認し、その「手軽さ」を体感するだけだ。そこで今回はCA Technologiesを訪れ、同社が実際に用意してくれたLinux環境にて、実際に製品を操作して確かめてきた。
LinuxサーバにインストールされたCA ARCserve D2Dが、ネットワーク上の他のLinuxクライアントのバックアップを行うといったことも容易に行えた。以降、その様子を紹介するので、ぜひ参考にして頂きたい。