端末、OS 、ネットワークに依存しない
エンタープライズブラウザが業務のフロントエンドに
昨今、ナレッジワーカーの間で Web 活用が大きな広がりを見せています。実際に、業務時間の 63% がブラウザ上で行われているという調査結果もあります。
このように、SaaS アプリケーションや Web 標準のアプリケーションを使う頻度が増えたことで、ブラウザ環境に依存しない働き方を実現するプラットフォームにますます期待が集まっています。
グーグル合同会社 企業向け Chrome ブラウザ アジア太平洋地域 営業統括本部長の毛利 健 氏 は「業務におけるクラウド利用の拡大を受け、多くのナレッジワーカーは、OS やブラウザなど、環境に依存しない柔軟な働き方を求めるようになりました。一方で、社外でブラウザを使用してデータを扱う機会も多くなってきたことから、インターネット上でデータを保護したいというニーズが増えつつあります」と語ります。
これまでのブラウザは、検索をする、もしくは Web ページを閲覧するという単純な役割にとどまっていました。今となっては、業務のアプリケーションや基幹のアプリケーションを動かしたり、生産性を上げるうえでの重要なエンドポイントセキュリティを担ったりと、インターネット上で扱うデータやアプリケーションを保護する重要なフロントエンドの存在になってきています。
「ガートナーが『2030 年までにエンタープライズブラウザが多様な働き方を実現するうえで重要なプラットフォームになる』と評価するなど、業務におけるブラウザの重要性が増しています」(毛利氏)
そうした背景を受け Google では、2024 年 4 月に米国で開催された Google Cloud Next にて、組織向けのエンドポイントセキュリティ最前線となる「Chrome Enterprise Premium」という新しいサービスを発表しました。
「一言にエンドポイントというと、OS を連想する方が多いことでしょう。クラウドや Web 活用の時代になってくるとエンドポイントというのはブラウザ上ですべてのリソースが実行されていて、それが OS に依存せず動くことが求められます。そのため、エンドポイントの運用を一元化していくことを可能にするサービスが必要になります。Chrome Enterprise Premium は、ブラウザを中心に、端末の環境や場所、そしてネットワーク環境にせず、いつでもどこでも守られていて、安全に仕事ができる環境を提供する、そんなセキュアなエンタープライズブラウザとなっています」(毛利氏)