セキュリティ、TCO削減、グリーンITを一挙解決
現在、企業が取り組まなければならない最優先の項目が、情報漏洩の対策でしょう。多くの企業では、個人情報が入ったノートPCの持ち出しの制限やセキュリティ対策製品のインストールといった手段をとっているのではないでしょうか。たしかにノートPCを持ち出さなければ紛失の危険を回避できますが、現場の業務効率が犠牲になります。セキュリティをかけていても、個人情報を持ち歩くこと自体が問題であることに変わりはありません。

そうした課題を解決するのが、多くの読者がご存知の「シン・クライアント」。日本国内のシン・クライアント市場においては、日立製作所がシェア23%で首位に立っています※1。その日立製作所の新製品が、インテル® Core™ 2 Duoプロセッサー T7250搭載の日立クライアントブレード「FLORA bd100」です。
※1出典: 2008年4月「国内シン・クライアントソリューション市場 2007年下半期の分析と2008年〜2012年の予測:ユーザーニーズと導入事例」(J8090103)
シン・クライアントと言えば、サーバがホストとなって単一のクライアント環境を管理し、画面だけが転送される方式を想像する人も多いでしょう。この「SBC(サーバベースドコンピューティング)」型シン・クライアントは、サーバのリソースを共有していますので、CPU負荷の高い作業や非定型な業務をおこなっている場合、利便性が制限されてしまいます。
そこで日立製作所が提案するのが、ブレードPC(日立製作所はブレードPCを「クライアントブレード」と呼称)型シン・クライアントの利用です。ブレードPCを軸とする導入パターンの詳細はホワイトペーパーに譲りますが、ここではブレードPCのメリットを見てみましょう。
こんなにある! ブレードPCのメリット
ブレードPC型はSBC型と異なり、ユーザー1人分のクライアントマシンを、物理的に1台のブレードで管理します。PCの中身を一箇所に集約するこの方式ならば、従来のクライアント・サーバの環境をそのまま利用でき、ユーザーはそれぞれ1台のマシンを占有できます。
これはアプリケーションの動作検証やサーバのサイジングが不要で、なおかつシン・クライアントシステムを構成するためのミドルウェア追加も不要であることを意味します。クライアント・サーバシステムの論理的な構成は変わらないので、システム管理者にとって、極めて負担の少ない方式と言えるでしょう。
また、ユーザーの手元にあるのは、内部にハードディスクを持たないシン・クライアントマシンだけなので、万が一マシンを紛失しても、データが漏洩する危険性はゼロ。こうしたセキュリティの高さに加え、全社のクライアントPCをデータセンターで集中管理することでTCO削減も実現します。こうした集中管理のメリットは、金融機関などを中心に高く評価されています。
ネットワークさえつながればいつでもどこからでも安心して社内と同じ情報環境を活用できるシン・クライアントシステムは、場所や時間に制約されない「テレワーク」を容易にし、オフィスワーカーの働きやすさを向上させます。また、ブレードPCは一般的なデスクトップPCに比べて消費電力が少ないため、企業のグリーンITへの取り組みにも役立ちます。消費電力削減効果の試算はホワイトペーパーをご参照ください。
FLORA bd100の特長
日本企業で唯一ブレードPCを開発している日立製作所の最新製品が、FLORA bd100です。
最大の特長はCPUにインテル® Core™ 2 Duoプロセッサーを採用した点。省電力性とパフォーマンスで優れたCore™ 2 Duoと、日立が開発した省電力運用ソフトウェアを組み合わせると、従来のPCと比較して、最大65%の消費電力削減を実現します。ユーザーの用途に合わせて最大2GBのメモリを選択可能なので、Windows Vista Businessへの移行にも最適です。
FLORA bd100では、100台以上のPCをフルラックに集約できるため、情報システム部門の担当者にとっても、すべてのPCに目が行き届く環境となります。JP1などの統合運用との相性も良いため、管理を効率化できるでしょう。情報漏洩対策からワークスタイルの改革まで、FLORA bd100はビジネス環境をより快適にするシン・クライアントだと言えます。FLORA bd100が軸のソリューションについて、より詳しくはホワイトペーパーをご覧ください。