4月27日開催「Conference X in 広島 2022」: 八子氏が語る中国地方のDXの現状と展望 - (page 2)

ZDNET Japan Ad Special

2022-04-22 18:00

[PR]INDUSTRIAL-XがDXを推進し、発信するイベント「Conference X」が5回目を迎え、今回は4月27日に広島で開催します。中国地方の企業の中でも、デジタルや新技術活用を通じたさまざまな企業が、DXに取り組んだ事例をもとに議論します。

――中国地方の企業はDX推進についてどのように感じていますか?

「DXの時代といわれて2年くらいが経過しており、もはや“自社とDXは無関係”と考えているトップはいません」と八子氏。しかし、ミドルマネジメントまで降りると、日々の業務、ノルマ、現場のこともいろいろな意味で理解しているため、場合によってはDXに対して後ろ向きの人員も存在しているといいます。

つまり、本格的にDXを推進するためには、ミドル層をどこまで本格的に動かすかがポイントになります。また、かなり多くの企業のミドル層でDX推進の必要性を感じています。また、実際にDXの推進で上手くいかないときのサポート体制の構築は、1~2年かけて整備する必要があるでしょう。他にも、現場のリーダークラスでも自発的に動いている人も増えているため、参加ハードルが低い講座を準備するなど、現場リーダーの育成も求められています。

昨年開催したConference X in 広島2021に登壇した企業は、比較的規模が大きく、DXについて先進的な取り組みをしている事例が多くなっていました。

「中国地方の企業は進んでいると手ごたえを感じました」(八子氏)

八子:今回の開催にあたり中経連さんに登壇企業の候補をご相談したところ、50~60社が集まり、AI活用・見える化などモダンな技術を活用している企業が増えた印象です。その中でも、登壇を快諾いただいた企業は、導入・推進に苦労はあったものの一定の結果・効果を出しており、DX推進の目指す形が明確になっていることが多かったです。さまざまな企業を見る中で、デジタルへの力の入れ方について「3つのドア」があることが分かりました。

「3つのドア」とは?

①「可視化のドア」

実際にデジタル技術を導入し、現場の状態・人やモノの動き・取引の動きなどを可視化する段階。しかし、ここに挑戦するには大きな壁があり、デジタルについての恐怖心やITに対する危機感を持つ企業は少なくない。

②「全体最適のドア」

可視化ができてくると改善活動が進む。しかしそれは部分最適であることが往々にしてあり得る。部門の境界を越え、いかにして全体最適を図るかどうかが重要。個人だけでなく会社全体で取り組む必要がある。

③「デジタル化を通じた利益創出のドア」

デジタル化による可視化や全体最適化はコスト削減はできるものの、利益を生み出すのはなかなか難しい。デジタルの活用はあくまで手段であり、どのようなビジネスモデルを構築したいのか、どんな組織にしたいのか、目的が明確であることが求められる。

DXを推進するためには、どの段階まで進めるか目的、目標を明確にすることが大切です。どの企業にも言えることが“デジタル化は活用することが目的ではなく手段である”ということです。目的が明確になっていない企業が多い中で、今回のカンファレンスの登壇者には明確な目的を持つ企業がたくさん参加しています。デジタル化で何を目指すのか、どのようにしたいのか、思いを新たにするきっかけになれば幸いです。

【カンファレンスの詳細】
Conference X in 広島 〜デジタルや新技術の“活用(Utilization)”〜

・お申込ページ:https://lp.industrial-x.jp/conf-x-hiroshima_2022

・日時:2022年4月27日(水)セミナー13:00〜17:30(17:30〜現地参加者限定名刺交換会)

・会場:広島市南区民文化センタースタジオ 〒732-0816広島市南区比治山本町16番27号

・参加方法:名刺交換会つき会場参加(10,000円)/オンライン視聴(無料 *事前登録制)

・参加対象:ビジネスパーソン、起業家、テーマに関心のある方

・主催:株式会社INDUSTRIAL-X、一般社団法人中国経済連合会

・共催:広島大学AI・データイノベーション教育研究センター

・後援:中国新聞社、山陰中央新報社、山陽新聞社、日刊工業新聞社

・協賛:一般社団法人中国経済連合会、株式会社BeeX、アルゴG株式会社、
ウイングアーク1st株式会社、株式会社ジョイゾー、株式会社PHONE APPLI、
ベイシス株式会社

・協力:一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会

・メディアパートナー:ZDNet Japan

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]