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AWS上でのOpenShift活用に第3の選択肢。「Red Hat OpenShift Service on AWS」のメリットをエキスパートが解説

ZDNet Japan Ad Special

2021-08-20 10:00

[PR]Red Hatが提供するKubernetesベースのコンテナ管理プラットフォーム「OpenShift」は、従来からAWSでも利用できたが、2021年3月にはさらに連携を強めたフルマネージドサービス「Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA)」の提供が開始された。2021年7月14日に開催されたオンラインイベントで、ROSAのサービス仕様やアーキテクチャ、導入方法などを、AWS、Red Hatのスペシャリストが解説した。

OpenShift on AWSによって、あらゆる環境で一環したデプロイ体験を実現

 アマゾン ウェブ サービス (AWS)は、サーバーやストレージ、ネットワークといったインフラだけではなく、ビッグデータ、機械学習、IoT 、モバイル、開発ツールなど多用なサービスを提供している。アマゾン ウェブ サービス ジャパン 河原 哲也 氏は、「AWSでは、Red Hat Enterprise Linuxを2008年から提供しており、OpenShiftも含め対応製品の拡充に取り組んできました。このパートナーシップの目指す方向性は、エンタープライズクラスの高品質なコンピューティング環境を提供することに尽きます」と切り出した。

 Red Hat Enterprise Linux は AWS Marketplaceからサブスクリプション込みで利用可能。また、すでに顧客が契約しているRed Hat Enterprise Linux、Red Hat JBoss Middleware、Red Hat OpenShift Container PlatformのサブスクリプションをAWS環境に適用できる。今回のテーマであるOpenShiftをAWS上で稼働するメリットは、アプリケーションがモノリシックなものからマイクロサービスへ移行している中で、効率的な開発・デプロイ・管理ができる点にある。

AWSでの柔軟かつ簡単な環境構築によって、複雑なコンテナ運用の課題を解決
AWSでの柔軟かつ簡単な環境構築によって、複雑なコンテナ運用の課題を解決

 柔軟な伸長ができるアーキテクチャを目指すなら、状況にあわせたインフラリソースを速やかに調達したいはずだ。オンプレミスなら調達に時間がかかり、一度リソースを増やしてしまったら、簡単に減らすことはできない。また、すでにオンプレミス環境でOpenShiftを使っていてクラウドでも展開したい場合、同じスキルセットで開発・運用するほうがいい。これらの課題を解決できるのがAWSとOpenShiftの組み合わせで、AWSのさまざまなサービスとの連携も期待できる。

 AWSでのOpenShift利用形態は3種類ある。まず、顧客が構築と管理をすべて行い、要件に応じて高度にカスタマイズしたい場合に向いているのが「OpenShift Container Platform」。次に、Red Hatと契約をしてインフラ部分の構築と運用を任せる「OpenShift Dedicated」。そして3番目の選択肢が、AWSを介して提供される「ROSA」だ。河原氏は「ROSAはAWSリソースをすでにたくさんお使いのお客様に向いています」と違いを説明した。

顧客の環境や要望に応じた3つの選択肢が用意されている
顧客の環境や要望に応じた3つの選択肢が用意されている

 ROSAは、AWSコンソールやコマンドラインからOpnenShiftクラスタを、SOC/PCI/ISOなど主要なコンプライアンスに準拠したセキュアな環境で迅速に作成できる。複数のアベイラビリティゾーンに展開可能で、信頼性も担保している。請求は従量課金にも対応し、OpenShiftとAWSを一本化することも可能だ。困ったときはRed HatとAWSそれぞれのエキスパートに問い合わせ可能となっている。

 河原氏はAWSでのOpenShift活用について、「3つのOpenShift利用形態をお伝えしましたが、いずれの場合もアプリケーション開発・実行・運用におけるさまざまなメリットを享受できます。AWSが持つ俊敏性や柔軟性、コスト効率の高さ、あるいは機械学習などのイノベーションを生み出すための最先端なサービスをモダンなアプリケーション開発に生かせます。オンプレミスとのハイブリッドにおける一貫したデプロイ体験を提供している部分も選定のポイントになります」と、そのメリットを話す。

開発者にさまざまなメリットをもたらすOpenShift on AWS

 レッドハットの小島 啓史 氏は、同社が実施したコンテナ導入のメリットに関するアンケート結果を紹介しながら、「Kubernetes導入に関して企業が期待していることは、アプリケーションの開発生産性向上や運用の効率化など、アプリケーションへの効果を期待する声が60%近く、リソース集約率向上やコスト削減、運用自動化など、インフラ面への期待は25%近くを占めていました」と話す。

 OpenShiftは、オープンソースコミュニティによって認定されたKubernetesのディストリビューションとなっており、Red Hat Enterprise Linuxをベースとしたエンタープライズ環境での利用を想定し、開発・運用・認証・権限設定をサポートする機能を統合している。Linux OSの上にKubernetesを載せてコンテナアプリを運用する用途に対し、さまざまな機能を加えたものだ。小島氏は、OpenShift DedicatedとROSAについては、デフォルトでRed Hatの24時間365日のサポートを提供しているため、ミッションクリティカルなサービスにも向いていると説明した。

エンタープライズでのKubernetes利用のために機能と品質を強化
エンタープライズでのKubernetes利用のために機能と品質を強化

 Red Hat OpenShiftでは開発者用のWebコンソールを利用したセルフサービスの開発機能を提供する。小島氏は「Gitリポジトリにあるソースコードやコンテナイメージ、Dockerfile、開発環境のカタログなどから自動デプロイができます。開発環境のカタログにはサンプルアプリの実行環境が含まれていますので、簡単にサンプルアプリをデプロイできます。また、開発したコンテナイメージはOpenShift内部のレジストリに保存されますので、ほかのチームも同様のデプロイができます。イメージのバージョン管理によって、デプロイの一貫性も担保します」と開発者向けのメリットを強調した。開発者ごとに権限が設定されたプロジェクトを利用できるため、マルチテナントの開発体制も実現できる。

 開発者用Webコンソールでは、コンテナアプリのCPUやメモリの使用量、送受信の帯域幅など開発者用コンソールから確認できる。また、アプリのビルド・テスト・デプロイ自動化のため、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)環境の用意もある。「Jenkins」に加えて、CI/CDシステムを作るための「Tekton」、GitOpsによるCDを実現する「Argo CD」といった、 Kubernetesネイティブなツールも利用可能だ。

 小島氏は、「Argo CDではGitリポジトリを参照してデプロイ先のアプリケーションの状態変化を検知して定義された状態を維持できます。そうすることで、GitOpsという考え方、例えばすべてのリソース変更や運用に対して、Gitリポジトリを参照した構成管理を行う、デプロイ管理ができます。コマンドによる予期せぬ本番環境やステージ環境への予期せぬ変更を防げます」と加えた。

 OpenShiftには、Eclipse CheベースのIDE環境である「Red Hat CodeReady Workspaces」が統合されている。コンソールに統合されたWeb IDEなので、ローカルに開発環境を構築しなくても開発を開始できる。開発環境は、同じ構成をすぐに展開できるようにコード(Devfile)化が可能だ。Java、Node.js、C++、.NET、PHP、Pythonなど、用途・環境に応じてテンプレート化されたDevfileが用意されており、そこにはサンプルアプリも含まれているため、すぐに開発を進められる。このほか、サーバレスアプリケーションの標準環境「OpenShift Serverles」や、マイクロサービス間の通信制御や複雑な運用機能である「OpenShift Service Mesh」も提供される。

 OpenShiftでは、コンテナアプリの導入と運用を自動化するOperator(運用専用のコンテナ)を配信するエコシステムも提供している。配布場所は、コミュニティベースの「Operatorhub.io」に加え、レッドハット製品が稼働するハードウェア/ソフトウェア/コンテナ/Operatorの認定製品を掲載する「Red Hat Ecosystem Catalog」、 今年中に日本でも提供開始予定の、レッドハット認定のOperatorを検索し、購入・デプロイ・管理が容易になる「Red Hat Marketplace 」があり、サードパーティのものも含めたOperatorを簡単にデプロイできるようになっている。

Red Hat Marketplace
Red Hat Marketplace

 一通りの機能説明のあと小島氏は、AWS でのOpenShift利用形態について3種類の概算利用比較をした。コントロールプレーン(OpenShiftのコントロール機能を提供)、インフラノード(アプリケーションへのネットワークルーティングを提供)、ワーカーノード(ユーザーが開発したコンテナアプリケーションを起動)それぞれ3つを利用することを想定した利用料の概算だ。ユーザー自身が管理する場合は28,485ドル、マネージドサービスの料金プランが適用されるOpenShift DedicatedとROSAがともに19,748ドルと割安になっている。

試算ではマネージドサービスであるOpenShift DedicatedとROSAのほうが安くなった
試算ではマネージドサービスであるOpenShift DedicatedとROSAのほうが安くなった

 その後小島氏は、通常のOpenShiftのデプロイ方法、ROSAのデプロイ方法のデモンストレーションを実施した。通常のOpenShiftのデプロイ時には、ターミナルから操作する。ユーザーがOpenShift環境をすべて管理する場合は、AWSの環境にほとんど自動でデプロイする機能が備わっている。小島氏は、ターミナルからインストールする設定ファイルを作り、インストールする手順を示した。

 一方、ROSAでのインストールの場合は、AWSコンソールからROSAのCLIをダウンロードして構築する。CLI からROSAに関するコマンドを実行して、AWS環境にOpenShiftクラスタを作る流れだ。なお、いずれの場合も、Red HatおよびAWSのアカウントを用意し、必要なサービスのリミットを解除する必要がある。その後小島氏は、ROSAのヘルプコマンドから代表的なコマンドを紹介したほか、OpenShiftの機能をいくつか紹介して講演を締めくくった。

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