ソフトウェアAGのwebMethodsの顧客は、ILOG JRulesを利用して次のような拡張が可能になります。
●各アプリケーションからビジネス・ルールを分離し、意思決定やポリシー作成を自動化するルールを、業務チームが管理する。
●ビジネス・ルールと意思決定サービス*を、再利用可能な独立したビジネス・サービスとして共有し、SOA導入戦略の柔軟性とコスト効果を高める
●複数の業務プロセスに横断的に存在する複雑なルール・セットとして表現される、多面的な業務ポリシー(業務の一連のプロセスにおける、定義や制約、規制)を管理する
ILOG JRulesを導入すると、業務ポリシーをアプリケーションやプロセスから独立して管理できるため、業務プロセスを大幅に制御しやすくなるとともに、競合圧力と複雑さの増すビジネス環境を生き抜くために必要なアジリティ(環境変化への機敏な対応力)が備わります。その結果、変化の激しいビジネス情勢に対応して、業務プロセスを間断なく調整できるソリューションが生まれます。
アイログとソフトウェアAGの提携は2006年1月にスタートし、ここからソフトウェアAGはCentraSiteを含むサービス指向アーキテクチャ(SOA)製品群の構成要素として、ILOG JRulesのグローバルでの再販売を開始しました。CentraSiteは、SOAガバナンス市場をリードする製品であり、Global 2000優良企業が利用しています。アイログはCentraSiteコミュニティのメンバー企業として、標準規格を採用し、相互運用性のあるSOAソリューションを提供する方針を表明しています。
アイログのBRMS製品を利用するとトランスペアレント・デシジョン・サービス(TDS)を構築できます。TDSは業務責任者の手で管理でき、導入も容易で、真に再利用可能なだけでなく、さらに法規制遵守戦略を企業組織全体に行きわたらせることができます。ILOG JRulesの提供するTDSは、意思決定サービス内にあるビジネス・ルールを、サービスの全ライフサイクルにわたって、アプリケーション開発者、統合を行う開発者、サービス責任者やポリシー管理者などそのルールに関わる全ての人が操作できるようにします。これによって、通常のJavaソフトウェア・コーディングなどの際に生じるブラックボックス化を解消するため、透過性が高くなります。
ILOG JRulesとCentraSiteの組み合わせにより、顧客は以下のことが実現できます。
●様々な意思決定サービスを全社で共有
●様々な意思決定サービスの再利用を推進
●意思決定サービスの柔軟性を活用して収益向上を加速化
●業務チームの統制能力を高めてSOAガバナンスを向上
●意思決定ロジックを透明化することで法規制遵守を改善
ソフトウェアAGのwebMethods事業部門BPM製品マーケティング担当ディレクタ、パティ・ジェフリース (Patti Jefferies)氏は、「アイログはBRMSのグローバルなリーダーです。アイログのソリューションは当社の現行製品を補完してITシステムの近代化と自動化を実現することによって、当社の顧客に大きな利益をもたらします。このパートナーシップにより、当社の顧客は、変化するビジネスと競合の動向に即して、IT部門の助けを借りずにルールを作成、管理、修正できるようになります」と述べています。
アイログで戦略的提携を担当するバイス・プレジデント、デズモンド・デランドロ(Desmond Delandro)は、「今日まで続いているソフトウェアAGとの提携関係により、両社の敏捷性はより高まりましたし、また、コスト効果の高い業務アプリケーションの提供も可能になりました。当社は、レガシーの現代化、SOA、BPMというソフトウェアAGの専門技術を活用し続けていきます。さらに、当社のお客様は、データ管理、サービス指向アーキテクチャの実現、業務プロセスの改善をめざした拡張製品ポートフォリオにより、即座に利益を享受することができるのです」と述べています。
ソフトウェアAGはビジネス・インフラ・ソフトウェア分野のグローバルなリーダー企業であり、データ管理、SOAの実現、業務プロセス改善を目的とした最高クラスのソリューションを提供しています。同社が擁する全世界4,000の顧客は、実績あるテクノロジに各業界の専門知識とベストプラクティスを組み合わせることによって顕著な成果を上げ、他社に先駆けて事業を改善し、他社との差別化に成功しています。
用語解説
*意思決定サービス:提供されるデータに基づき、業務における判断や意思決定を行うルール・ベースのWebサービス。たとえば受注データの承認サービスなど。
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