シーメンスPLMソフトウェア、製品ライフサイクル全体の生産性を 向上させるTeamcenter 8を発表

~新しくアプリケーションと業界別ソリューションを追加、 SOAプラットフォームへの拡張性、IBM製品への対応を実現し、 個々のユーザの生産性を向上~

シーメンスPLMソフトウェア

2009-06-25 11:00

シーメンス産業オートメーション事業部のビジネスユニットであり、
製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアや関連サービスにおいて
世界をリードするPLMプロバイダである、シーメンスPLMソフトウェアは
本日、世界で最も広く利用されているPLMシステムである
Teamcenter(R)の最新バージョン、Teamcenter 8をリリースしたことを
発表しました。この最新バージョンでは、アプリケーションとITによる
個々のユーザの生産性を向上、IBMのDB2(R) Information Manager、
WebSphere(R) Application Server、Tivoli(R) Access Manager、
Tivoli Storage Manager、Rational(R) ClearCase(R)製品のサポートなど、
数々の新機能と機能拡張の実装に重点が置かれています。
Teamcenterを製品とプロセスに関するナレッジのシングル・ソースとして
活用することによって、個々のユーザや部門は24時間いつでも、
どこでも生産性を向上させることができます。

「今日の厳しいビジネス環境では、従来以上にどの企業も生産性向上に
注力しています。こうした状況に対応すべく、Teamcenter 8では、
次の3つの点に重点を置きました。個々のユーザの生産性向上、
アプリケーションによる生産性向上、ITによる生産性向上です。
これこそが今のビジネス目標を達成するための最適な答えであると
考えています。先週のIBMとの共同発表ならびにIBMテクノロジへの
対応を通し、Teamcenter 8ではMicrosoft Officeとの統合強化を
実現したことにより、ユーザはどのような環境であっても、生産性を
向上させることができると確信しています」と、
シーメンスPLMソフトウェアのTeamcenterアプリケーション担当
バイスプレジデントのSteve Bashadaは述べています。

●個々のユーザの生産性向上
Teamcenterは、個々のユーザがより少ない時間でより多くの作業が
行えるように開発を進めてきました。Teamcenter 8では、ユーザが
毎日使用しているツールやプロセスから直接Teamcenterへ
アクセスを可能にし、個々のユーザの生産性を向上させます。

また、Teamcenter 8では、Microsoft(R) Outlook(R)ユーザ・
インターフェースの拡張と、Microsoft Office(TM) 2007との強力な統合が
図られています。Teamcenter 8では、Microsoft Officeのツールバーに
「リボン」が追加できます。この「リボン」をクリックするだけで、
Word、Excel(R)、Outlook、PowerPoint(R)から製品情報へ
直接アクセスすることができます。さらに、Teamcenter 8では、
Microsoft Outlook内に“Teamcenter To Do List”が組み込め、
Teamcenterで管理しているユーザのスケジュール、ワークフロー、
設計変更の割り当てなどを、日常使用しているOfficeアプリケーションから
管理することが可能になります。このように、Microsoft Outlook、Word、
ExcelをTeamcenterへの「ライブ」ユーザ・インターフェースとして使用して
情報を作成・編集できるため、技術部門のユーザだけでなく、
業務部門のユーザまでPLMの活用を広く、かつ容易に拡張することができます。

機械製品、電気製品、組み込みソフトウェア、またはこれらの
複合製品に対して、Teamcenterは、製品の設計データへの容易で
セキュアなアクセス、データの再利用を促進し、コラボレーションを
強化するため、製品開発期間を大幅に短縮します。また、Mentor Graphics、
Cadence、Intercept、Altiumのロジック設計ツールや
物理レイアウト・ツールとの統合も、これらのECAD(Electronic Computer
-Aided Design)ソリューションにTeamcenterメニューを組み込むことによって
サポートします。これらのECADソリューションからネイティブの設計ファイルを
保存し、チェックイン/チェックアウトを実行することができます。さらに、
承認済み部品へのアクセス、電子部品の部品表(BOM)の作成、
製造・組立データの共有、他のファイル形式のECADデータ作成・管理も
行うことができます。

ユーザやサードパーティが独自に開発したツールには埋め込みメニューを
実装できない場合もありますが、そのような場合にも、Teamcenterは
これらのツールを電子設計自動化(EDA)ツールとして統合することが
できる新しいゲートウェイ・アプリケーションを提供します。
このゲートウェイ・アプリケーションを使用すれば、メニュー方式の
ユーザ・インターフェースとカスタマイズ可能な設定ファイルを使用して、
Teamcenterのメニューを組み込んだECADと同じようにファイルへの
アクセス機能やデータ管理機能を使用できるようになります。

また、Teamcenterは、アプリケーション・ライフサイクル管理(ALM)と
製品ライフサイクル管理(PLM)とを密接に統合する
“Ready for IBM Rational”を検証済みの新しいClearCase統合ツールをはじめ、
さまざまなソフトウェア開発ツールとも統合します。

その他、個々のユーザの生産性を向上させるTeamcenter 8の
拡張機能として、動的参加、フィードバック・ループ、非同期操作、
変更管理といった問題管理のためのワークフローが改善されています。

●アプリケーションによる生産性の向上
統合アーキテクチャに基づく堅牢なアプリケーション・セットからなる
Teamcenterは、製品ライフサイクルの各段階の効率性を向上させる
広範で高度、かつシームレスに統合されている各種モジュールを提供し、
エンド・ツー・エンドのPLMの導入を可能にします。Teamcenter 8では、
全体を通して数々の機能拡張が図られている他、新しい
アプリケーション・ソリューションと業界別ソリューション、すなわち、
コンテンツドキュメント管理ソリューションとレシピ・パッケージ・ブランド
管理ソリューションが追加されました。

新しいコンテンツドキュメント管理ソリューションは、Microsoft Office 2007との
統合がさらに進化し、テンプレート、組み込みPLMメニュー、
自動レンダリングなどの高度な文書管理機能を提供することにより
文書作成プロセスを標準化し、ユーザの生産性を向上させることで、
トレーニング・コストを削減します。この文書作成・配布のための
構造化されたSGML/XML環境では、技術文書の規格であるS1000Dを
サポートし、文書作成と製品開発を同期化させ、文書の再利用、
目的別の利用、複数の言語による翻訳が可能となります。

もうひとつ、Teamcenter 8で新たに追加されたレシピ・パッケージ・
ブランド管理ソリューションは、コンシューマ製品業界のメーカーに
数多くのビジネス・メリットをもたらします。この新しいソリューションは
ブランド・ナレッジ管理機能を提供して、一貫したブランド作り、
ブランド・コミュニケーションの改善、ブランドの確固たる確立を支援します。
また、数式管理機能を提供して、数式やレシピの各構成要素の
管理をはじめ、数式作成ツールと統合して、個々に独立した情報を
シングル・ソースに集約することができます。さらに、パッケージ/
アートワーク管理機能では、関連するすべての情報を可視化して
要件管理することによってトレーサビリティを可能にし、ミスやリコールを
削減することができます。そして最後に、グローバル・スペック管理機能は、
グローバル仕様との同期により、仕様変更による影響を可視化して、
不整合ややり直しを削減します。

この2つの新しいソリューションに加え、Teamcenter 8では、
軽量なデータによるサプライヤとのコラボレーション機能、高度な
要件管理/プロジェクト管理機能の拡張、航空宇宙/防衛、
コンシューマ製品、医療機器向けの新しい業界別ソリューション、
その他、さまざま点で多くの改善が図られています。

●ITによる生産性の向上
オープン・テクノロジに基づく卓越したスケーラビリティを持つ
PLMソリューションとして広く認められているTeamcenterは、
企業のIT投資効果を最大化することによって、ITによる生産性を
向上させます。Teamcenterのプラットフォーム拡張サービスを利用すれば、
Teamcenterの投資効果を迅速に、かつコスト効率良く実現する
ことができます。このサービスには、コストが高くつくカスタム・ソフトウェアを
開発することなく、個々の事業にTeamcenterを簡単に調整できる
「設定」サービス、Teamcenterを他の基幹業務アプリケーション
(ERPや他のサイトで導入されているTeamcenterなど)とシームレスに
統合して、エンタープライズ規模での業務プロセスを可能にする
「接続」サービス、特別なビジネス・ニーズに対応して保守・アップグレード
できるカスタム・ソフトウェアを使ってTeamcenterを拡張できる
「カスタマイズ」サービスがあります。

Teamcenterは柔軟な4層構造のサービス指向アーキテクチャ(SOA)を
採用しているため、中小・中堅企業にも、グローバルな大企業と同様に
効率的な導入が可能になります。Teamcenter 8では、初めてIBMの
ミドルウェア・ソフトウェアもサポートするなど、多種多様なIT環境に
対応する柔軟性が拡張されています。6月18日に発表したIBMと
シーメンスPLMソフトウェアによる製品提供を通して、Teamcenter 8は、
IBMのテクノロジをベースとして、IBM DB2 Information Managerと
WebSphere Application Server(WAS)があらかじめ設定された業界初の
PLMソリューションとなりました。IBMのプラットフォームを好む
企業にとって、Teamcenterは企業規模の大小を問わず、PLMの
導入が容易、かつ導入コストを抑え、ITによる生産性を向上させる
ソリューションとなっています。また、Teamcenter 8はDB2と
WAS以外にも、IBMのTivoli Storage Manager、Tivoli Access Manager、
Rational ClearCaseもサポートしています。

「シーメンスPLMソフトウェアは、DB2やWebSphereをサポートし、
世界で最も広く利用されている同社のPLMソフトウェアの潜在顧客層を
さらに拡大しようとしています。同社のPLMソフトウェアと市場プレゼンスに、
IBMのPLMに関するコンサルティングとサービスの専門知識が加われば、
両社の顧客に最強のビジネス価値を提供できるに違いありません」と、
CIMdataの調査担当ディレクタのKen Amann氏は述べています。

さらに、Teamcenter 8では、ファイル管理システム(FMS)への
アップロード・パフォーマンスとマルチサイト間のトランザクション・
パフォーマンスがさらに改善され堅牢になったため、IT活用による
生産性の向上を享受することができます。このパフォーマンスの向上は
高度でセキュアなファイル・キャッシュ技術によるもので、ファイル転送を
高速化するだけでなく、マルチサイト間での重要な製品データの
同期化も実現します。

Teamcenter 8はすぐに入手することができます。詳細については、
(リンク ») をご覧ください。


シーメンスPLMソフトウェアについて
シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンス産業オートメーション事業部の
ビジネスユニットで、PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェアおよび
関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダです。これまで
世界5万6,000社のお客さまにサービスを提供し、約600万ライセンスに
およぶソフトウェア販売実績を上げています。米国テキサス州プラノを
本拠地として、数多くの企業と協働して、豊富なアイデアを価値ある製品に
変えるオープンなソリューションを提供しています。
シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細は
www.siemens.com/plmにてご覧いただけます。

シーメンス産業オートメーション事業部について
シーメンスインダストリーセクターに属する
シーメンス産業オートメーション事業部(ドイツ・ニュルンベルク)は、
オートメーション・システム、低圧制御機器、産業用ソフトウェアの分野で
世界をリードしています。製造・加工業界向けの標準製品から、
自動車生産設備や化学工場全体の自動化を含む全産業、
全システムに向けたソリューションまで、その取り扱い品目は
多岐にわたっています。産業オートメーション事業部は業界屈指の
ソフトウェア・サプライヤとして、製品の設計、開発、製造、販売、
各種保守サービスに至るまで、製造企業のバリューチェーン全体を
最適化します。シーメンス産業オートメーション事業部は全世界で
約42,900人の従業員を擁し、2008年度の総売上高は87億ユーロ
(予備的数値で未監査)を達成しています。

注意:SiemensおよびSiemensのロゴは、Siemens AGの登録商標です。
Teamcenterは、米国およびその他の国におけるSiemens Product
Lifecycle Management Software Inc.またはその子会社の商標または
登録商標です。
DB2、WebSphere、Tivoli、Rational、およびClearCaseは、
International Business Machine Corporationの商標または登録商標です。
IBMの商標一覧は、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。
Microsoft、Outlook、Excel、PowerPoint、およびMicrosoft Officeは、
Microsoft Corporationの商標または登録商標です。その他の商標、
登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
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