本プロジェクトを推進する東京大学大学院情報学環中尾彰宏准教授研究室では、本プロジェクトに参加可能なモニターを広く一般から募集します。モニターは、プロジェクトのサイトからソフトウェアをダウンロードし、1年間にわたってデータバックアップを行っていくことで、プロジェクトに参画します。
プロジェクトサイトURL: (リンク »)
クラウド時代の到来により、多くの企業や個人がネットワークとその上に配置されるコンピューターやストレージを通じて大量のデータを利用するようになります。クラウドコンピューティングの実現には、利用者の観点からは、データを預けるクラウドサービス事業者のデータセンターの信頼性だけでなく、ネットワークまでも含めた信頼性の確保が必要になり、そのための現状調査と課題の分析が求められています。東京大学の最先端の学術研究能力と、EMCジャパンのデータバックアップに関する長年の経験や高度な技術力を活用して実施される今回のプロジェクトは、今後のクラウドコンピューティング発展のために重要な研究となると考えられます。
「クラウドネットワークプラットフォーム解析プロジェクト」について
1.研究の目的
クラウド時代における予見できる問題として、クラウドプラットフォームへのアクセス集中や冗長トラフィックの発生がある。こうした問題を回避するために、中尾研究室ではデータセンターから各端末までのアクセスネットワークを含めた仮想化を考えて、従来のネットワークとは違うアクセス方式とそれを実現するルータを提案することを最終的な目的とした研究活動を総務省セキュアクラウド委託研究において展開している。本研究では、その前提となるクラウドのアクセス状況を経路情報に基づいて分析する。またEMCジャパンは、米国EMCコーポレーション傘下のDecho社が提供する個人向けのクラウド型バックアップサービス「MozyPRO」***を、基礎データ収集のために無償で利用可能とすることで研究へ貢献するとともに、クラウドサービスに関する問題点の発見と理解を図る。
2.研究実施の概要
期間:2010年1月~12月(1年間)
手法:一般募集のモニター(1000名を予定)に、「MozyPRO」を使ってデータバックアップを行なってもらい、インターネット上のデータの移動経路などの情報を収集し分析する。
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**Proprius21について
東京大学産学連携本部が主催する「成果の見える共同研究」を創出するための共同研究立案企画プログラム。研究成果に主眼を置き、共同研究に入る前の段階において企業と大学の間で徹底的に議論して、双方が合意できる研究計画を策定するというプロセスです。
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***MozyPROについて:
「MozyPRO」は、EMCコーポレーションが提供する個人向けのクラウド型バックアップサービスです。専用のアプリケーションをインストールして起動し,バックアップを取りたいファイルまたはフォルダを選択しバックアップボタンを押すだけ利用できます。バックアップされるデータはユーザーのパソコンからユーザー自身の暗号鍵により暗号化され、 SSL接続によりEMCのデータセンターまで送られます。「MozyPRO」の管理者も、またEMCジャパンと東京大学の共同研究の研究者も、ユーザーのデータや個人情報にアクセスすることはできない仕組みとなっています。
EMCジャパン株式会社について
EMCジャパンは、あらゆる規模のお客様が、競争優位に立ち、情報からさらなる価値を創出することを可能にするために、情報インフラストラクチャ・テクノロジーとソリューションを開発、提供する世界のリーディング・カンパニーであるEMCコーポレーションの日本法人です。EMCジャパンの製品やサービスに関する情報については、以下のWebサイトをご参照ください。
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本件に関するお問い合わせ先
国立大学法人東京大学 産学連携本部 産学連携研究推進部
特任准教授 筧(かけひ) 一彦Tel: 03-5841-2792
E-mail:proprius21@ducr.u-tokyo.ac.jp
EMCジャパン株式会社 マーケティング本部 マーケティング・コミュニケーション部
広報マネージャ 武村綾、Tel: 03-5308-8888 (代表)/ 03-5308-8867(直通)
E-mail:japanpr@emc.com
EMCは、米国EMCコーポレーションの登録商標または商標です。これらの商標は、日本または諸外国で商標登録等により、適用法令で守られている場合があります。その他の製品の登録商標および商標は、それぞれの会社に帰属します。
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