日本インフォア、三菱重工の海外新工場にERPを導入

~製造業の要件に応える豊富な機能と業界知識で、タイ・中国2拠点での短期導入を実現~

日本インフォア・グローバル・ソリューションズ株式会社

2010-03-24 18:30

2010年3月24日 - 日本インフォア・グローバル・ソリューションズ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:村上 智、以下日本インフォア)は、三菱重工業株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:大宮 英明、以下三菱重工)汎用機・特車事業本部(以下、汎特事業本部)が新規設立したタイ工場(Mitsubishi Turbocharger Asia Co., Ltd.)と中国工場(Mitsubishi Heavy Industries Forklift (Dalian) Co., Ltd.)に、インフォアのERPソリューション「Infor ERP LX」(旧製品名BPCS)を納入しました。本システム構築の目的は、1)海外新工場ではERPパッケージに仕事のやり方を合わせることにより、業務の効率化を図ること(国内では従来、個々の現場担当者の技能と経験で業務が進められ、彼らの製造業務のノウハウを基にシステムを自主開発していました)、 2)ベストプラクティスとしてERPパッケージを導入することで確実に早く業務を立ち上げることです。また、本システムでは、IBMiプラットフォームを採用しています。
<ERP導入の背景>
三菱重工の汎特事業本部は、エンジン、ターボチャージャ、産業車両、特殊車両などの製造・販売を行い、三菱重工全体の10%を超える売上を占めています。特に、ターボチャージャとフォークリフトは、汎特事業本部の総連結売上の過半数を占める主力製品です。汎特事業本部では、排ガス規制の本格化とエンジンのダウンサイジングに伴い、ターボチャージャの需要が大幅に増加すると予測しています。このようなターボチャージャの需要増に迅速に対応するべく、2009年夏、部品サプライヤーが多数存在するタイに新工場を設立しました。また、2009年冬には、世界最大のエンジン式フォークリフト市場に急成長している中国において、為替リスク回避やコスト競争力強化をしながら、同市場の需要に応えるため、フォークリフトの製造を担う新工場を大連に設立しました。このように、グローバル市場での製品需要が急増する中、短期間且つ低コストで新工場運用の仕組みを確立する必要があったため、ほぼ追加開発なしでERPを活用することとしました。


<Infor製品の選択理由>
本システム構築に際し、他社製品と比較した結果、以下の理由でインフォア製品が採用されました。

インフォア担当者が製造業の業務内容に深い知識や理解を持っていたため
インフォアのERPソリューションが製造業(主に生産管理)に必要な機能を豊富に取り揃えていたため
他のグローバル拠点で使用しているBPCS(Infor ERP LXの旧製品名)との親和性が高く、連携が容易であり、将来的な拡張性を考慮したため
今回の製品選択理由について、汎特事業本部の生産管理部部長である石塚隆志氏は次のように述べています。
「他社ともお話ししましたが、弊社が困っている点を製造業の視点から理解して、的確にアドバイスできたのはインフォアだけでした。また、部品構成表(BOM)など生産管理の特殊な要件をシステムで実装させるのが難しい中、インフォアの製品は使い勝手が良く、業務内容や要件にフィットしました。」

具体的なERP導入スケジュールや規模は以下の通りです。

タイ工場(Mitsubishi Turbocharger Asia Co., Ltd.)
2008年4月にプロジェクトを開始し、2009年4月にカットオーバー。同年10月から本格稼働。プロジェクトメンバーは10名程で、受注、調達、生産、営業、財務、会計など勤労関係以外の領域がシステム導入の対象。
中国工場(Mitsubishi Heavy Industries Forklift (Dalian) Co., Ltd.)
2009年1月にプロジェクトを開始し、2009年10月にカットオーバー。2010年1月から本格稼働。プロジェクトメンバーは15名弱で、勤労関係や政府関連に提出する書類以外の受注、生産、営業、財務、会計などの領域がシステム導入の対象。


<期待する導入効果>
Infor ERP LXを導入したことにより、今まで個々の現場担当者で管理されていた様々な業務のノウハウを効率的且つ効果的にシステムに反映させることができました。これにより、各業務の作業プロセスが明確化され、業務の効率化が図れます。また、各業務間のデータ連携が自動化され、部品構成情報に基づいた効率的な製造計画業務を実現することができます。さらに、リアルタイムで製造原価や在庫を把握できる仕組みを構築したことにより、意思決定が迅速に行えるようになります。

今後、汎特事業本部では新工場に導入したERPを有効に活用し、リアルタイムに海外生産拠点のデータを把握することで、迅速に意思決定を行い、他社との差別化を図っていきたいと考えています。他拠点でのERP導入も視野に、国内外のお客さまのニーズに一応えられるよう、更なるサプライチェーンの強化に努めます。

用語解説

■Infor ERP LXについて
Infor ERP LX は、先進の組立製造型、プロセス製造型および混在型製造形態に対応し、企業の業務効率化に必要とされる情報提供や可視化の実現、ワークフローの統合、相互運用性やコンプライアンス対応を強化していく柔軟なソリューションです。この製品は、高機能性で厚い信頼を集めるIBM i (AS400) をプラットフォームとして採用しているので、お客様のTCO削減にも効果を発揮します。また、他のインフォア製品と同様、多彩な機能を搭載していながらも短期導入が可能なソリューションとして貴社におけるビジネス価値の実現もスピード化し、早期の投資回収を可能にしていきます。


三菱重工業株式会社 汎用機・特車事業本部について
汎特事業本部はエンジン、ターボチャージャ、産業車両、特殊車両の製品で構成されていますが、 それぞれに多様な製品群を抱え、社会の幅広いニーズに貢献しています。 また、いずれの製品も信頼性の高い製品を供給し、お客さまの声にいち早く応えることができるように、開発から販売・サービスまで一貫した体制を整えています。 (リンク »)


日本インフォア・グローバル・ソリューションズについて
日本インフォア・グローバル・ソリューションズは、インフォアの日本法人として、ERPをはじめとする各種ソリューションを、様々な分野に精通したチャネルパートナー企業を通じて、提供しています。インフォアは7万社以上の顧客がビジネス・ソフトウェア・プロバイダとより良い協力関係を築く手助けをしています。インフォアのソフトウェアは、購入から導入、管理までを容易に行うことができます。改革のためでなく、進化のために作られたソフトウェアなのです。より良いソリューションをお探しの方は、www.infor.jp をご覧ください。


【お問い合せ】
日本インフォア・グローバル・ソリューションズ株式会社 
マーケティング本部 広報担当 八田 朝子
Tel. 03-5339-4751  E-Mail. japanmarketing@infor.com
URL. www.infor.jp

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