EMCジャパン、ディスク・ベースで業界初の長期保存可能なバックアップ・ストレージを発表

重複除外/データ圧縮で、コスト効率の高いデータ保存が可能

EMCジャパン株式会社

2011-02-14 00:00

EMCジャパン株式会社(略称:EMCジャパン、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:山野 修、URL: (リンク ») )は、本日、業界で初めてバックアップ・データを複数年にわたる期間で安全に保存する、ディスク・ベースの重複除外バックアップ・ストレージ「EMC Data Domain Archiver(データ・ドメイン・アーカイバ、以下DD Archiver)」を発表しました。
バックアップ・データの長期保存は、テープ媒体が一般的ですが、本製品により、短期から複数年にわたるバックアップ・データの保存や災害対策サイトへのデータ複製を全て1つのソリューションで実現でき、テープ環境からの置き換えを一挙に推進します。

バックアップ・データをテープに保存する場合、以下のような課題がありました。
・テープに保存されたデータへのアクセスには、非常に長い時間を要する。特にオフサイトでは、メディアの輸送時間と紛失などのセキュリティ・リスクを考慮しなければならない。
・テープ媒体はコスト面のメリットはあるが、テープ・オートメーション(※1)に掛かる運用コストが高い場合がある。
・テープ・ドライブを新しいテクノロジーへ移行する際に、デバイス・コストと移行時間が必要となる。また、テープ媒体へのアクセス性を確保するために、一定期間で新しいデバイスへ切り替える必要がある。

「DD Archiver」は、このようなテープの課題を排除するとともに、独自の重複除外技術によって、コスト面やデータの信頼性の課題をクリアし、ディスクによる長期のデータ保存を可能にします。「DD Archiver」は「Data Domain」製品ラインアップの1つであり、主要なアーキテクチャは共通しています。重複除外により、バックアップ・データは平均1/10~1/30に圧縮され効率よく保存されます。
保存したデータは、非脆弱性アーキテクチャ(DIA)(※2)により、継続的に整合性と一貫性が確認され、長期にわたるデータ保存を確実にします。また、「Data Domain」のレプリケーション技術により、最小限のブロック・データのみ転送することで、長期保存に必要となる、データの遠隔地保管も行うことができます。
バックアップ・データの長期保存は、データの蓄積により、システムが大規模になり、小さな障害でもシステム全体に影響を与える可能性があります。「DD Archiver」は、バックアップ・データの長期保存プラットフォームとして設計されているため、システムの障害切り分けとユニット単位でのリカバリが可能となっています。
さらに、1つのアーカイブ・ユニットが使用できない場合でも、他のコンポーネントに影響を与えずに単独復旧ができます。レプリケーションもユニット単位で実行されるため、最小限のデータ転送で、障害からの速やかな復旧を実現します。

「DD Archiver」の主な機能は以下の通りです。
・「EMC NetWorker」やSymantec NetBackupなどの一般的なバックアップ・ソフトウェアを利用して、転送されたセーブセット(*3)を「DD Archiver」に保存します。
・短期保存データ用と長期保存データ用の2つの階層を持ち、ユーザが設定した保存期間を超えるとデータを安価な階層に移動することで、コスト効率のよい長期保存が可能となります。
・短期保存データ用階層の最大容量は96 TB、また長期保存データ用の最大容量は474TBです。
「DD Archiver」全体では有効容量を合計570 TBにまで拡張できます。重複除外後の論理容量は最大28.5 PB(ペタバイト、1PB=1,000TB)となります。
・「DD Archiver」は、「Data Domain」独自のインライン重複除外機能(*4)を活用し、最大9.8 TB/時の高いスループットを実現します。

※1 テープ・オートメーション:テープ媒体によるバックアップを自動化したシステム。
「テープ・オートローダ」「テープ・ライブラリ」なども含まれる。
※2 非脆弱性アーキテクチャ(DIA:Data Domain Data Invulnerability Architecture):
Data Domain製品が備える複数のメカニズムを組み合わせて、業界最高レベルのデータの
整合性と復元性を実現する仕組みのこと。詳細は下記をご覧ください。
(リンク »)  
※3 セーブセット:バックアップ・ソフトウェアによって作成され、ストレージに転送して保存されるデータのこと。
※4 インライン重複除外機能:データを保存する前段階で重複除外の処理を行う方式。
重複除外前のデータを一旦ディスクに保存する必要がなくなり、ストレージ容量を最小限に抑える事が可能となる。

■参考価格と販売方法について
製品名:  Data Domain Archiver
参考価格: 28,600,000円~
有効容量: 32TB~
(価格は最小構成時、税込)

「Data Domain Archiver」は、3月末より提供を開始します。今回発表した製品はEMCジャパンならびにEMCジャパンの販売パートナーであるVelocity(ヴェロシティ)パートナーより提供します。詳細は下記をご覧ください。
(リンク »)

■Data Domain Archiver製品写真 (下記よりダウンロードいただけます)
(リンク »)


■EMCジャパン株式会社について
EMCジャパンは、情報インフラの卓越したテクノロジーとソリューションの提供を通して、日本のお客様の情報インフラの課題解決をご支援し、あらゆる規模のお客様のビジネスの継続と成長、さらにビジネス価値の創造に貢献致します。 (リンク »)

本件に関するお問い合わせ先
EMCジャパン株式会社  マーケティング本部 マーケティング・コミュニケーション部
広報マネージャ 武村綾、Tel: 03-5308-8888 (代表)/ 03-5308-8867(直通)
E-mail: japanpr@emc.com

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