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■基地局建設のための資材を全国から集めろ。施工業者を確保しろ。
被災地の基地局復旧──ソフトバンクモバイル技術者の奮闘とは
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深刻な被害をもたらした「3.11」の東日本大震災。ライフラインの一つである、携帯電話もつながりにくい状況となった。東京と被災地で基地局復旧に奮闘したエンジニアたち。
彼らはそこで何を体験し、何を学んだのか。『Tech総研』編集部は復旧活動に携わったエンジニアたちにインタビューしました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、固定・移動体通信ともに電話がつながりにくい、または利用できないという状況が一部の地域で発生しました。ソフトバンクモバイルの移動体通信サービスも同様です。3月12日午前中には3,786局の基地局に影響が及びました。
同社は、移動基地局車・移動電源車の出動や、衛星回線とIP携帯電話基地局の機器を組み合わせた臨時基地局の設置などの対策を進め、4月14日には震災前とほぼ同等のサービスエリアまで回復させました。地震・津波によって流出・損傷した基地局についても、安全性を確認した上で、修復や同じ場所へ新しい基地局の建て直しを実施し、4月28日には、震災前と同等の通信品質提供の実現するために、現状出来得る携帯電話基地局の復旧作業が完了しました。
臨時基地局のための設備機器を全国から集めなくてはならない。無線機、アンテナ、電源、部材一切合切。本社にも在庫はありましたが、とうてい間に合いません。
衛星基地局の建設を担当する中谷敏之氏はこう語ります。
「上からの指示というより、現場判断でした。災害復旧では通常は現地の施工業者を使うのですが、今回はそれどころではない。関東だけでも足りない。全国から業者を集めるだけ集めなくてはと思いました。結果、北は北海道から南は九州までの業者を集めることとなりました」
本レポートでは、同社の非常事態に備えた設備増強のこの1年間の取り組みについて引き続き
詳しくレポートしています。
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