世界のビッグデータの分析は未だ1%未満、適切なデータ保護の実現は20%未満

デジタル・ユニバースに関する最新の調査結果でビッグデータの重大なギャップが判明

EMCジャパン株式会社

2012-12-12 00:00

2012年12月11日、マサチューセッツ州ホプキントン発:
EMC コーポレーション(本社:マサチューセッツ州ホプキントン、会長 兼 最高経営責任者(CEO):ジョー・トゥッチ、NYSE 略号:EMC、以下EMC)は本日、EMCの協賛でIDCが実施したデジタル・ユニバースの調査
「Big Data, Bigger Digital Shadows, and Biggest Growth in the Far East」の結果を発表しました。この調査によると、人やマシンによって日々、膨大な量のデータが生成され、デジタル・ユニバースはかつてないペースで拡大を続けているものの、世界のデータのうち分析が行われているデータは全体の0.5%に
とどまることがわかりました。

パソコンやスマートフォンなどのデバイスの数が世界的に急増し、新興国市場におけるインターネット接続が増加するとともに、監視カメラやスマートメーターなどのマシンによって生成されるデータ量が急激に拡大することによって、デジタル・ユニバースは過去2年間で倍増し、2.8ゼッタバイトという膨大な量に達しています。IDCでは、2020年にはデジタル・ユニバースの規模は40ゼッタバイトにまで達すると予想しており、この量は昨年の予測を14%上回っています。

40ゼッタバイトとは、次のようなデータ量に相当します。

・地球上のすべての海岸にある砂の粒を合計すると
 700,500,000,000,000,000,000(7垓50京、1垓=10の20乗)個。
 40ゼッタバイトはその57倍に相当。

・40ゼッタバイトのデータをすべて、現在使用されているBlue-rayディスクに
 保存したとすると、そのディスク本体(スリーブやケースを除く)の重量は
 ニミッツ級の空母424隻分に相当。

・2020年時点で、全世界のすべての人が1人当たり5,247ギガバイトを保有。
 IDCでは今回の調査で初めて、デジタル・ユニバースのデータがどこで生成さ
 れ、最初にキャプチャされ、消費されたのかという情報を得ることができ、
 データの流れに急激な変化が生じていることが判明しました。この調査は、毎年、
 1年間に作成および複製されるデジタル・データ量を測定、予測するもので、
 6回目の今回は、価値を内包するデータの量と実際に引き出された価値の量
 との大きなギャップを示すと同時に、保護すべきデータ量に対して実際に提供
 されているデータ保護の水準、世界のデータにおける地域的な傾向を明らかに
 しています。


調査の要点:
・デジタル・ユニバースの急速な拡大:IDCでは、2020年にはデジタル・ユニバースの規模が40ゼッタバイトにまで達すると予想しており、この量は昨年の予測を上回っています。

  o今後、デジタル・ユニバースは2020年まで、2年ごとに倍増。

  o2020年には、性別、年齢を問わず世界の全人口1人あたり約5,247 ギガバイ
   トのデータを保有する量に相当。

  oマシン生成データがデジタル・ユニバース拡大の最大の要因となり、デジ
   タル・ユニバースに占める割合が2005年の11%から2020年には40%まで上昇。


・有益なデータの大半が消失:ビッグデータには、これまで活用されていなかった大量のデータから価値を抽出できる大きな可能性があります。しかし新たなデータの大半はタグ付けされていないファイルがベースとなっており、構造化されていないためにデータに関する情報をほとんど得ることができません。

  o2012年のデジタル・ユニバースの23%(643エクサバイト)は、タグ付と
   分析を行うことによってビッグデータとして活用可能でありながら、現状でタグ
   付けされているデータはその3%にとどまり、分析が行われているデータの
   割合はさらにそれ未満。
 
  oデジタル・ユニバースの拡大に伴って有益なデータ量も増加し、2020年に
   はタグ付けと分析によってビッグデータの価値を持つ可能性があるデータが、
   デジタル・ユニバース全体の33%(1万3,000エクサバイト超)に達する見通し。

・デジタル・ユニバースの多くが保護されていない:保護されるべきデータの量は、デジタル・ユニバース全体の拡大を上回るペースで増加しています。

  oデジタル・ユニバースで保護されるべきデータの割合は、2010年には全体
   の3分の1未満、2020年には40%を超えると予想。

  o2012年のデジタル・ユニバースでは約35%の情報が何らかの保護を必要と
   しているにもかかわらず、実際にデータ保護が行われているデータは全体の20%未満。

  oデータ保護の水準は地域によって異なり、新興市場では水準が大幅に低下。

  o高度化する脅威やセキュリティスキルの不足、セキュリティのベストプラ
   クティスが消費者や企業で順守されていないなど、さまざまな問題によって
   データ保護が一層困難に。

・間近に迫った地域的な役割の逆転:デジタル・ユニバースは当初は先進国市場における現象であったものの、その立場が変化し、新興市場のユーザーがより大きな影響を及ぼす存在になろうとしています。

  o2010年の調査ではデジタル・ユニバースにおいて23%だった新興市場の
   割合は、2012年にはすでに36%まで急上昇。

  o2020年にはデジタル・ユニバースにおける新興市場の割合は62%に達する
   とIDCは予想。

  o現時点でのデジタル・ユニバースの構成は、米国32%、西ヨーロッパ19%、
   中国13%、インド4%、その他の地域32%。

  o2020年には中国だけで世界のデータ量全体の22%を生成すると予測。

その他の主な調査結果:

・ビッグデータの管理においてクラウド・コンピューティングの重要性が増すにつれ、全世界のサーバーの数は10倍に増加し、企業のデータセンターが直接管理する情報量は14倍に拡大すると予想されます。

・今後数年間で、クラウドで保管されるデータタイプは劇的に変化することが予想されます。2020年にはクラウドに保管されるデータの46.7%が企業データではなくエンターテインメント関連のデータとなるとIDCは、予想しています。残りのデータは、監視データ、組み込みシステム及び医療関連データ、さらにコンピュータや電話、家電製品によって生成される情報で占められると予想されます。

・デジタル・ユニバースには、ユーザー自身が生成するデータを上回る量のそのユーザーに関する情報が蓄積されています。

・現在、デジタル・ユニバースの管理のために最も多くの投資を行っているのは西ヨーロッパ地域で、1ギガバイトあたり2.49ドルを投資しています。次いで、米国が1ギガバイトあたり1.77ドル、中国が1.31ドル、インドが0.87ドルとなっています。

・デジタル・ユニバースのインフラの連携が強まるにつれ、消費する場所に情報が存在することはなくなり、またその必要もなくなります。IDCは、2020年にはデータ全体の40%がクラウド・コンピューティング(プライベートおよびパブリック)に「接触」されるデータになると推定され、クラウドの中でデータの生成と消費があいまいな形で保管あるいは処理されるようになると予測しています。

EMC コーポレーションのプロダクト・オペレーションおよびマーケティング担当
エグゼクティブ・バイスプレジデントであるジェレミー・バートンは次のように述べています。
「あらゆる方面から企業に大量のデータがもたらされ、その内容が複雑化するにつれ、IT部門は選択を迫られます。あきらめて情報が氾濫するにまかせるのか、または、膨大な可能性を活用するために、そうしたあらゆるデータの流れに潜在的に含まれる膨大な価値を活用する段階を踏んで、何らかの手段を講じていくかということです。今回の調査では、デジタル・ユニバースの潜在的なメリットを特定するだけでなく、テクノロジーとデータ・セキュリティ、ITスキルの適切なバランスをもってデジタル・ユニバースの方向性を定めていくことの重要性を認識することで、企業にとって大きなチャンスが得られることが改めて示されています。EMCは独自の体制を整え、企業のデータ管理やデータ保護を支援し、お客様がデータから企業競争力の強化に直結する画期的な価値をデータから抽出できるよう支援します」。

1出典: IDC Digital Universe Study, sponsored by EMC, December 2012

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EMCコーポレーションについて
EMCコーポレーションは、お客様およびサービスプロバイダーのビジネスの変革を行い、IT-as-a-Serviceを提供する世界のリーディング・カンパニーです。
この変革には、クラウド・コンピューティングが基本となっています。EMCは、革新的な製品とサービスによって、IT部門のクラウド・コンピューティングへの旅を加速させ、最も価値ある資産である「情報」を、機敏に、高い信頼性で、効率的に、保存、管理、保護、そして分析を行うことをお手伝いいたします。
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広報マネージャ 武村綾、Tel: 03-5308-8888 (代表)/ 03-5308-8867(直通) E-mail: japanpr@emc.com

EMCジャパン株式会社 マーケティング本部 マーケティング・コミュニケーション部
部長 笛田 理枝子 Tel: 03-5308-8888 (代表)/ 03-5308-8174 (直通)  E-mail: japanpr@emc.com

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