本リサーチの目的の1つは、EDI/XMLの利用が、注文フルフィルメントに与えたメリットを解明することでした。アンケートを集計した結果、EDI/XMLを利用することで、サイクルタイムと納期が短縮され、顧客満足度が向上したことがわかりました。完全に自動化されたEDI/XML方式を、最小限の手動作業を含む方式の注文処理と比較すると、受注から出荷までの時間が7日から3日へと半減しています。一方、EDIを使用しない注文処理では、より多くの時間がかかり、ミスの発生頻度が高くなっています。
サプライチェーン・インサイトの創始者、ローラ・チェチェーリ(Lora Cecere)氏は次のように述べています。「EDI(電子データ交換)が誕生して既に40年が経っています。その間にポータル、電子商取引、ビジネスネットワークなどのテクノロジーが進化し、EDIは時代遅れと考える人も増えています。しかし、それはまったくの誤解です。拡張サプライチェーンにおいてEDIは今も主力のテクノロジーなのです。」
このレポートでは、注文変更における効率性の課題についても解説されています。サプライヤーの回答によると、購買発注変更のうちEDIで処理されたのは60%程度でしたが、回答したサプライヤーの70%が、発注変更が自動化されていないために注文の不備につながったと答えています。さらに、購買部門とサプライヤーの1/3は、送り状/受領書と注文書の照合で苦労していることも明らかになりました。
GXSのマーケティング担当ヴァイス・プレジデントであるスティーブ・カイファー(Steve Keifer)は次のように述べています。「EDI/XMLはサプライチェーンを支えてきた重要なテクノロジーですが、業務効率化と競争力をいっそう高めるために、EDI/XMLの展開を広める余地がまだ大きく残っています。また今回のレポートには、小売、製造、流通業界の企業が2014年以降の追加投資の効果を検討するうえで非常に有益な数値データが含まれています。」
「EDI: Workhorse of the Value Chain」は、2013年6月から9月にかけて、グローバルの製造、小売、流通、物流などの業種から収益2億5,000万ドルを超える企業約100社を対象に実施されたアンケート調査の結果に基づいてまとめられたレポートです。
※レポート全文(英語)は、こちらよりダウンロードできます。
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