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ヤンマー、補修用部品流通にSaaS形式の物流可視化システムを採用

田中好伸(編集部)

2008-11-12 19:53

 SaaS形式でサプライチェーン管理システム(SCM)などを提供するGXSはこのほど、機械大手のヤンマーがGXSのグローバル物流可視化システム「GXS Trading Grid Logistics Visibility」(Logistics Visibility)を採用したことを発表した。

 ヤンマーは、同社の補修用部品を対象にした海外現地法人での基幹業務システムと海外特約店向けシステム構築の一環として、グローバル物流網の可視化プロジェクトにLogistics Visibilityを使用、同システムを2008年7月からアジア拠点で稼働させている。この10月に米国拠点で、2009年2月から欧州拠点でも、同システムを稼働させる予定となっている。

 ヤンマーは、ディーゼルエンジンをコアに農機や船舶、エネルギーシステム、建機などの周辺分野にも事業を拡大させると同時に、海外市場にも進出している。

 同社の特約店やディーラーなどのビジネスパートナーは、パーツカタログやマニュアルなどの文書類、補修部品の発注、受注の拠点内ステータス(準備状況)をウェブなどで把握することができている。しかし、その一方で、エンドユーザーに必要な部品が、希望通りあるいは期日通りに確実に届けられたかどうかを把握することができていなかった。

 そうした状況から同社では、エンドユーザーに必要な部品の配送状況を把握・管理するとともに、その情報を同社のウェブサイトを通じてパートナーやエンドユーザーに提供する必要があると考えていた。

 これらが実現すれば、ユーザーに情報を提供できる。同時に、各拠点間の流通在庫を運送業者からの最新の輸送状況や入荷予定日などを把握することで、部品需要の予測精度を向上させ、余分な発注をする前に必要十分な在庫を持つ拠点から品薄の拠点へ転送する、といったことが可能になる。ユーザーへのサービスを維持しながら、各拠点間の流通在庫資産を効率的に運用するメリットも出てくると見込んでいた。

 だがヤンマーがグローバルの拠点で実際に活用している運送業者は100を超えている。ヤンマーが自社でそれらの運送業者1社ずつとデータ連携の交渉や準備を進めることは限界があり、スピーディーな実現は困難と考えていた。

 そうした状況の中で、ヤンマーはこうした課題を解決するために、グローバル物流でのデータ取得による可視化を決定している。システム選定の条件として、グローバルサポートの提供、物流業者とのネットワーク構築実績、電子データ交換(EDI)分野の専門知識を有する――という3つの条件を備えたパートナー企業を探していた。その結果として、GXSのLogistics Visibilityが採用されている。

 ヤンマーではLogistics Visibilityを採用して、まずは日本本社と北米、欧州、アジアの計4拠点の間の物流網の可視化を進めていく予定。また、これらの拠点からグローバルに発送されたユーザーの荷物の運送情報や状況を主要運送会社から取得していく予定としている。

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