GXSは1月31日、PepsiAmericasがGXSの「GXS Managed Services」を採用したことを発表した。GXS Managed Servicesの採用決定によりPepsiAmericasは、小売業者に対するサービスの質を向上し、新しい事業機会に迅速に対応できる体制を整備した。
GXS Managed Servicesは、GXSのオンデマンドSCMソリューション「GXS Trading Grid」の主要サービスであり、企業間電子商取引管理、データ交換、システム管理、サプライヤーパフォーマンスレポート機能などを提供するグローバルB2Bインフラ。受発注業務など、企業間ビジネスプロセスの電子化、運用、管理を一括して委託できる。
PepsiAmericasは、全米19の州、西インド諸島、中欧諸国において、飲料の製造、配送および販売を行っており、対象となる消費者は計1億2200万人。同社の商品ラインナップは、ペプシブランド、各国地域の独自ブランド、非炭酸飲料、果汁などで構成されている。
同社の売上げ規模は約37億ドルで、取引先である小売業者の数は数百社規模。これまで同社では、大手とはB2B統合プラットフォームを構築し、中小とはファクスや電話を使用するなど、さまざまな取引形態を並行して維持せざるをえない状況にあった。
今回、GXS Managed Servicesを採用したことでPepsiAmericasは、大手取引先との間で使用している電子商取引プログラムはそのままに、これまで電子化されていなかった小売業者、納入業者、物流業者、金融機関、および各ブランド管理企業などをB2Bに参加させることに成功。より大きな電子商取引ネットワークを構築した。
GXSではまた、小規模事業主が発注を確実にするために専用ポータルサイトを構築し、ウェブ画面からの注文処理を可能にした。これにより小売業者は、ウェブ上の標準フォーマットに必要な情報を入力することで、電子商取引を簡単かつコスト効率よく行うことが可能。入力エラーの最小化、注文処理にかかるコストの削減、売上増、店頭での在庫切れ防止などが期待できるという。
ポータルサイトの構築には、GXSの中小企業向けソリューションのひとつである「GXS Intelligent Web Forms」が使用されている。