GXSと韓国eビジネス協会(Korea eBusiness Association:KOEB)は6月27日、韓国のGDSN1対応データプール2の流通標準として、GXSの「GXS Data Pool Manager(DPM)」を採用することを発表した。「韓国GDSNデータプールプロジェクト」として、2007年1月から試験運用を開始する。
この発表によりKOEBに参加する韓国の小売業者、製造業者および納入業者など、約2万2000社は、商品情報の同期化や価格情報、販促情報の共有を、世界中の取引先と相互に進めることができる。同プロジェクトは、韓国流通物流振興院(GS1 Korea)の協力を得て推進されている。
GXS DPMを採用することで、韓国のデータプールは、GDSNやGS1 Global Registry 3との相互運用が可能。データプールの参加企業は、EAN.UCC標準4の商品情報を活用できるので、参加企業間の取引において、在庫管理や棚管理の効率化、物流コストの削減などを実現できる。
GS1 Koreaは現在、商品情報管理システムとして「KorEANnet」を運用、4000社以上の小売業者、納入業者が会員企業として参画している。KorEANnetの主な会員企業は、韓国GDSNデータプールプロジェクトにおける実証実験にも参加する予定。