シーメンスのNX、コスト効率の高いプライベート・クラウド環境での利用が可能に

シーメンスPLMソフトウェア

2014-04-03 00:00

・ITリソースの最適化、ソフトウェア導入の柔軟性向上、最適なプラット フォームの選択肢の拡大を実現 ・バーチャル・デスクトップ・インフラストラクチャー(VDI)での 動作認証により、プライベート・クラウド上へのNX利用が可能に
シーメンスは、同社が提供する3D CAD/CAM/CAE統合ソリューションの
NX(TM)が、コスト効率の高いプライベート・クラウド環境で利用可能に
なったことを発表しました。シーメンスはNVIDIA Corporationと密接に
協働し、同社のNVIDIA GRID(TM) vGPU(TM)(バーチャル・グラフィックス・
プロセッシング・ユニット)技術によるバーチャル・デスクトップ・
インフラストラクチャー(VDI)を使ったプライベート・クラウドへの
NX利用の動作認証を取得しました。この技術により、中央サーバーに
リモートアクセスし、バーチャル・デスクトップ上にソフトウェアを
ホスティングすることが可能になります。また、VDI認証により、
ローカル・クライアント側へのNXのインストールが不要であるため、
ITサポートのコスト削減を実現します。この新しい導入オプションは、
NXユーザーにソフトウェア導入の柔軟性向上と、プラットフォームの
幅広い選択肢を提供します。今回のオプションは、シーメンスと
NVIDIAは両社共通の顧客であるTurkish Aerospace Industries(TAI:
トルコ航空宇宙産業)に既に活用され、同社のプライベート・
クラウド上へのNXの導入が実現しています。

「NVIDIAのグラフィックス環境を利用しシーメンスのNXを当社の
プライベート・クラウドに導入した結果、リソースが最適化され、
IT負荷が排除されました。400名の技術者をバーチャルなデスクトップ/
アプリケーション環境に移行させるという当社のビジョンを実現する
ためには、NXで作業している設計者とエンジニアにバーチャル・デスク
トップ・インフラストラクチャーと、グラフィックス処理能力の動的
割当てを提供することが必須条件となります。当社は絶えず成長を
続けており、技術者はプロジェクトごとに日々変化するグラフィックス
処理能力を確保する必要があります。単にワークステーションや
グラフィックス・カードを追加購入して保守するだけではコストが
かさみ、管理が困難になります。プライベート・クラウドにNXを
導入したことで、コストの削減、管理の複雑性の軽減、そして
ユーザー数の増加を実現できるのです」と、TAIのITシステム・
エンジニアであるSerdar Kaya氏は述べています。

VDIソリューションは、サーバー・ベースのアクセラレイティッド
3Dグラフィックス、リモート表示、ユーザー・インタラクションを
サポートします。ビジュアル・コンピューティングの世界的リーダーで
あるNVIDIAのようなベンダーはサーバー・ベースのグラフィックス・
カードを提供し、主要なコンピューター・メーカーはこうしたグラ
フィックス・カードをサポートするサーバーを開発しています。
その結果、シーメンスPLMソフトウェアが開発するNXのようなアプリ
ケーションが企業のコーポレート・データセンター内で実行でき、
しかもパワーの低いクライアントPCやタブレット、さらに携帯端末上
にもリモートでグラフィック表示できるようになりました。コンピュー
ティング能力とグラフィックス処理能力を自社のデーターセンターで
維持することで、セキュリティの向上、細部に至る容易な管理、
サーバーやローカルのストレージ・システムにあるデータへの
迅速なアクセスが可能となります。

「シーメンスはNVIDIAと協力することで、TAIのような企業がNXの
新VDI導入オプションを利用可能になったことを大変嬉しく思います。
VDIを活用しNXをプライベート・クラウドに導入することの主な
ビジネス・メリットはコスト削減と柔軟性です。VDIを活用した
ソフトウェア導入は、コスト削減と同時にイノベーション創出機会の
増大を求める市場ニーズに応えるものです。この新しいプラット
フォームは、設計エンジニアにNXテクノロジーのより有効な活用を
促進し、スマートな意思決定でより良い製品づくりの実現を支援
します」と、シーメンスPLMソフトウェアの製品エンジニアリング・
ソフトウェア担当シニア・バイスプレジデントのJim Ruskは述べて
います。

「バーチャルなデスクトップ/アプリケーション・インフラストラク
チャーを実現する当社のNVIDIA GRIDテクノロジー上でNXが動作認証
されたことで、シーメンスはグラフィックスを多用する設計アプリ
ケーションのセキュアなモバイル化に向けて業界をリードし始め
ました。これらのアプリケーションがNVIDIA GRIDのバーチャルGPUで
サポートされたことで、これまでワークステーション上でしか得られ
なかった業界随一の3Dビジュアル・エクスペリエンスをシーメンスは
どのデバイスからも提供できるようにしました」と、NVIDIAの
NVIDIA GRIDビジネス担当ジェネラル・マネージャーの
Justin Boitano氏は述べています。

シーメンスPLMソフトウェアについて
シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンス産業オートメーション事業部の
ビジネスユニットで、PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェアおよび
関連サービスにおいて世界をリードするPLMプロバイダです。米国テキサス州
プラノを本拠地として、これまで世界77,000社のお客さまにサービスを提供し、
900万ライセンスに及ぶソフトウェアの販売実績を上げています。製品の
プランニングから開発、製造、サポートに至る製品ライフサイクルのプロセスを
最適化することで、数多くの企業のより良いものづくりを支援しています。
シーメンスPLMソフトウェアは、ものづくりに関わるすべての人に必要な
情報を必要な時に提供して、スマートな意思決定を支援するという
HD-PLMビジョンを推進しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品や
サービスに関する詳細はwww.siemens.com/plmにてご覧いただけます。

シーメンス産業オートメーション事業部について
シーメンスインダストリーセクターに属する産業オートメーション事業部(ドイツ・
ニュルンベルク)は、オートメーション技術、工業用制御技術、産業用ソフトウェアを
相互に組み合わせた多岐にわたる取り扱い品目を提供し、製品の設計から製造、
サービスに至る製造企業のバリューチェーン全体を支援しています。産業オート
メーション事業部が提供するソフトウェア・ソリューションを活用することにより、
新製品の市場投入期間を最大で約50%も短縮させることができます。産業オート
メーション事業部は、産業オートメーションシステム、制御機器とシステム
エンジニアリング、センサと通信、シーメンスPLMソフトウェア、水処理技術の
5つのビジネスユニットから構成されています。
詳細はwww.siemens.com/industryautomationをご覧ください。

注意:SiemensおよびSiemensのロゴはSiemens AGの登録商標です。
NXは、米国およびその他の国におけるSiemens Product Lifecycle
Management Software Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。
その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。


・NXについては関する詳細は下記よりご覧ください。
(リンク »)
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]