世界初のメインフレームの販売開始から65年を迎えた現在もなお、多くの日本企業においては、膨大な数のCOBOLアプリケーションが基幹システムとしてメインフレーム上で稼働しています。その割合は情報システム全体の約25%を占めています。高額な運用コストや拡張費用を要するメインフレームの存在はTCO削減の大きな足かせとなっており、企業の競争力を高めるためにもレガシーシステムから脱却し、柔軟性を確保したシステムへの見直しは急務となっています。しかしながら、長年に渡り使い続けてきたシステムは、改修を重ねてきた中で複雑化していることが多く、膨大な業務ニーズをきめ細やかに反映させた大規模なシステムとなっており、改修でさえも容易ではありません。
こうした状況において、当社ではメインフレームで稼働中の資産を生かしたまま最新のオープンプラットフォームに移行することで、移行負荷の軽減と移行コストの抑制を実現する「メインフレームリホストソリューション」の提供を10月より開始しました。これにより、システム管理部門はメインフレーム技術者不足の課題を解消でき、利用者様においては、業務仕様の変更なくこれまで通りに既存の端末で業務を継続することが可能となるため、移行による混乱を来すことなく現状業務に注力することができます。
【「メインフレームリホストソリューション」の特長】
1. 事前検証サービスの実施により移行のリスクの最小化
移行前に資産調査や非機能要件のヒアリングを行い、導入効果を定量的に可視化する「アセスメントサービス」、検証環境を提供し移行後の基本動作を確認できる「トライアルサービス」の活用により、あらかじめ移行実現性を評価することができます。これにより、移行プロジェクト開始後に想定外の開発やテスト追加などによるリスクを最小化した上で、円滑な移行を行うことができます。
2.TCOの削減と業務継続性の確保
最新機能搭載のIAサーバへの移行により劇的に進化した性能を享受でき、短期間で特定ベンダーに依存しない拡張性を確保したシステム構築、さらにクラウド環境に移行することでBCP対策も安価に実現できます。段階的な冗長化の設計や構築も可能になり、運用コストの削減に貢献いたします。このTCO削減により生じる余剰資金をWebシステム化などのモダナイゼーションにつなげるなど、お客様のICT活用の変革を強力にバックアップいたします。
3.安心のサポート体制を確立
マルチベンダー環境への移行となった場合でも、メインフレーム・オープンプラットフォームの両方に精通した当社のシステムエンジニアが窓口となり、製品ライセンスやソフトウェアのサポートを含む、ご検討から導入・運用までをワンストップで対応し、短納期・高品質なシステム移行を支援します。
【販売価格、および出荷時期】
移行対象資産による個別見積り
【販売目標】
2015年度末までに、3社リプレース
【動作環境】
[サーバ] Microsoft Windows 2012 R2 Server または Red Hat Enterprise Linux V6.5を搭載できるIAサーバ、クラウドサービス、SPARC M10
[クライアント] Microsoft Windows 7 Home Edition 以降が動作するPC/AT互換機
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
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◆お客様お問い合わせ先
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株式会社富士通システムズ・イースト
ITソリューション本部 クラウドソリューション事業部 基盤ソリューション部
電話:03-5977-5357(直通)
受付時間:9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
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◆報道関係お問い合わせ先
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株式会社富士通システムズ・イースト
グループマネジメント室
電話: 03-5977-7852(直通)
このプレスリリースの付帯情報
用語解説
JCL:Job Control Language(ジョブ制御言語)は、メインフレームコンピュータで使われるジョブ制御用のスクリプト言語。システムに対して実行する処理の名前や使用する装置などを伝える。
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