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富士通、いなげやと菱食における店舗在庫最適化支援システムを構築

富永恭子(ロビンソン)

2010-06-10 20:38

 富士通と富士通システムソリューションズ(Fsol)は6月10日、小売大手のいなげやと、食品卸大手の菱食における「店舗在庫最適化(Vendor Managed Inventory:VMI)支援システム」を富士通のデータセンターで運用している菱食の基幹システムの一部として新たに開発し、稼働を開始したと発表した。VMI支援システムは、卸による小売の在庫管理を行うシステムで、小売が在庫情報を卸と共有し、一定の在庫量になるよう卸が自動的に在庫を補給する仕組みだ。

 菱食の得意先であり、首都圏を中心に100店舗以上を展開する小売業大手いなげやは、取扱いラインアップを定番商品に絞り、小規模な店舗とスリムな体制でEDLP(EveryDay Low Price)を実現する新しい業態の店舗「ina21」の本格展開を進めている。ina21では、限られた店舗スペースと人数で、タイムリーかつ高精度な在庫管理を行う必要があるため、これまでのPOSの売上データを元に経験則で在庫発注を行う食品流通業界の属人的な発注業務を見直すことが必要となっていたという。

 これに対して、いなげやと菱食は、アパレルや自動車業界、また米国小売最大手であるWalmartなどで在庫圧縮などの効果を生んでいるVMI支援システムを、富士通およびFsolと共同で構築。ina21の市販用冷凍食品およびアイスクリーム部門を対象に、練馬東大泉店と杉並桜上水店および練馬中村南店の3店舗で運用を開始した。

 新システムは、菱食がいなげやina21に納入している商品について、いなげやのPOSの売上情報と在庫情報から補充すべき数量を算出する。菱食に発注すべき商品および数量を菱食の基幹システムに自動送信する機能を、富士通のデータセンターで運用している同基幹システムの一部として新たに開発した。季節変動などの需要の変化にあわせて、店舗側で補充数の変更なども可能だという。

 これにより、いなげやは店舗在庫の適正化を実現し、ビジネスチャンスを逃さないタイムリーな商品提供や在庫管理、発注業務効率の向上、在庫管理スペースの削減が可能になるという。また、菱食においても、いなげやのPOSの売上や在庫情報、また補充すべき商品と数量をリアルタイムに参照できるため、想定外の短期需要への対応に伴う物流コストなどを削減できる。また、これらの高精度な情報をもとに販売分析を行い、いなげやに強力な販売提案を行うことが可能になるとしている。

 今後、いなげやは菱食とともに、現在16店舗のina21に順次、VMI支援システムの導入を予定しているという。

いなげやと菱食におけるVMI支援システムのイメージ図 いなげやと菱食におけるVMI支援システムのイメージ図(出典:富士通、画像クリックで拡大表示)

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