ウインドリバーのパターンマッチングエンジンが新次元の性能を発揮、高まるNFVのニーズに向けて高性能セキュリティに対応

ウインドリバー株式会社

2014-10-23 13:00

ニュースハイライト
・Wind River Content Inspection Engineの新しいベンチマークでは、インテルAtomプロセッサ上で36Gbpsを超えるパターンマッチングスループットを実証しています。
・高速パターンマッチングにより、セキュリティアプライアンスメーカーは、セキュリティのパフォーマンスとインテリジェンスを、ローエンドからハイエンドのプラットフォームまで、ネットワーク全体でスケーリングできます。
・インテルアーキテクチャ上でのソフトウェアパターンマッチングにより、リソースを大量に使用するNFV(Network Functions Virtualization)アプリケーションに必要なパフォーマンスとスケーラビリティの最適化が可能です。

2014年10月22日、カリフォルニア州アラメダ発 - ネットワーク対応インテリジェント システム向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは、高速パターンマッチングソフトウェア「Wind River Content Inspection Engine」のパフォーマンスにおいて新たなベンチマークを発表しました。

最近のベンチマークによると、Content Inspection Engine(製品名「Hyperscan」でも販売)は、36Gbpsを超えるパターンマッチングスループットを実現しています(インテル(R) Atom(TM) C2000シリーズ上で、OEM部品メーカーのIPSパターンを使用して、実環境のHTTPトラフィックをスキャンした場合)。同製品は、ベンダのシステムソフトウェアに搭載し、製品ライン全体で使用するように設計されたパターンマッチングライブラリです。別途ソフトウェア/ハードウェアリソースを追加する必要はありません。ハイエンドのインテルXeon(R)搭載プラットフォーム上でのスキャン性能は、280Gbps以上です。これらのベンチマークから明らかなように、Content Inspection Engineはスケーラブルなパフォーマンスを提供でき、ローエンドからハイエンドのセキュリティプラットフォーム、NFVベースのソリューションまで、幅広い用途に適したパターンマッチングテクノロジです。

セキュリティアプライアンスメーカーは、市場のニーズに応えるために、エンジニアリングの強化によるパフォーマンスの向上を迫られています。性能のボトルネックがコンテンツスキャンに起因するケースは少なくありません。たとえば、データ量の増大、複雑化する新しいパターンやルールセットに対応するうえで、さまざまな課題が生じます。Content Inspection Engineを使用すると、スキャンのパフォーマンスやスケーラビリティを大幅に向上し、ネットワークセキュリティの全体的なパフォーマンスを強化できます。

インフォネティクス・リサーチ社のセキュリティ担当主席アナリスト、ジェフ・ウィルソン氏は次のように述べています。「割り当てられたコアの数に基づいて、性能をスループットに比例してスケーリングできることは、仮想化にとって重要です。今回ウインドリバーが発表したベンチマークは、ソフトウェアパターンマッチングが、ハイレベルのネットワーク/セキュリティパフォーマンスに貢献でき、NFVで主要な役割を果たせることを裏打ちしています」

ウインドリバーの通信プラットフォーム担当バイスプレジデント、ポール・セニシンは次のように述べています。「今回の最新ベンチマークは、ソフトウェアによって、プロセッサの数に応じたセキュリティパフォーマンスを実現できることを実証するものです。Wind River Content Inspection Engineが提供する、無駄のないインテグレーションとスケーラビリティは、機器メーカーにとって魅力的です。継続的に新たな評価機会をいただくとともに、高速パターンマッチングの利点を活用している世界中のお客様から、多大な後押しをいただいています」

ベンダが仮想アプライアンス/アプリケーションに移行するなか、Content Inspection Engineにより、パターンマッチングの利点は拡大しています。クラウドでのNFVは、ソフトウェアの設計を変更することなく、ネットワークの高い成長や需要に対応した迅速なスケーリングが必要です。Content Inspection Engineは、リソースの割り当てを増やすだけで、ソフトウェアを変更する必要もなく、パフォーマンスを向上できるため、迅速なスケーリングの実現に最適です。さらに、Content Inspection Engineを使用するアプライアンスは、300ミリ秒以下で他のサーバに簡単にライブマイグレーションできます(キャリアグレードWind River Linux上での動作時)。フェイルオーバーや、データセンターのハードウェア更新時の新しい機器へのマイグレーションなど、ダウンタイムを最小限に抑えることが必要なシナリオでは不可欠な機能です。

Content Inspection Engineは、データのブロックやストリームを大規模な正規表現グループと照合することが可能な、高速の組込みソフトウェアパターンマッチングソリューションです。複数のパターンを同時に検索することも可能です。データストリームが異なるメモリ位置に分散している場合にも対応しています。Content Inspection Engineは100%ソフトウェアで動作する、スケーラブルでコストパフォーマンスに優れた手法です。不正侵入防御、アンチウイルスアプリケーション、UTM(Unified Threat Management)など、大量のデータをスキャンする必要のあるアプリケーションに最適です。

Wind River Content Inspection Engineの詳細や、インテルAtom C2000シリーズ上でのパフォーマンスのベンチマークについては、こちらをご覧ください。 (リンク »)

■ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテルコーポレーション(NASDAQ:INTC)の完全子会社であり、ネットワーク対応インテリジェント システム向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは20億を超える製品に使用されています。ウインドリバーは、業界でも屈指の包括的な組込みソフトウェアポートフォリオを有しており、ワールドクラスのプロフェッショナルサービスおよびサポートを提供し、さらにこれらは広範なパートナーエコシステムに支えられています。テクノロジと専門性を提供することで、安全、セキュア、そして信頼性に優れたインテリジェント システムの革新とデプロイを支援します。
(リンク »)

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*Wind Riverは、Wind River Systems, Inc. および同社の関連会社の商標または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。
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