企業のサプライチェーンの最優先課題は「S&OP実現による最適な需給調整」

JDAの最新調査「JDA Vision」で現在のサプライチェーンへの取り組み動向が明らかに

JDAソフトウェア・ジャパン株式会社

2015-03-12 18:17

* 本プレスリリースは、2015年2月24日発表の米国発プレスリリースを再編しました。 JDAがグローバルに実施した最新の調査結果によると、メーカーや小売企業は自社のグローバルサプライチェーンが非常に複雑化していると認識しているにもかかわらず、多くは依然として旧式のツールや効果がないプロセスでその複雑なバリューチェーン全体を管理していることが明らかになりました。
本調査は世界17カ国に亘る多種多様な小売業およびメーカーの経営層255人を対象に実施されたもので、その分析結果についてはJDA Software Group, Inc.の依頼を受けてTalant社が編纂した最新レポート「JDA Vision 2015 Supply Chain Market Study」に詳しく記述されています。
レポート全篇(英語)は登録後にご覧いただけますが、以下に、重要な所見の一部を要約いたします。

<生産計画>
● 計画策定に表計算ソフトを使っている製造企業は62%
生産計画に関する課題の大半はソフトウェアで解決できるものであるにも関わらず、現在実際に製造企業が生産計画の策定に使用しているツールは、未だに表計算ソフト(スプレッドシート)であると回答した企業は62%にも上りました。このことから、計画担当者の業務効率を上げる余地はまだまだ大きいことが分かります。

● S&OPプロセスの構築に取り組む企業は58%
生産計画に関し、今後12ヶ月以内に開始したい最も優先度が高い事項は何かという質問に対しては、58%が「優れたS&OPプロセスの構築」を上げ、また46%は「生産計画のプロセスにおける迅速性の向上」と回答しています。
生産オペレーションの最適化に向けて、各社が改善のためのアクションに取り組もうとしていることが分かります。

<サプライチェーン計画>
● サービスレベル改善のために在庫最適化は必須
在庫管理の最適化に関する上位3位の優先順位を尋ねたところ「サービスレベルの改善」が93%と最も多く、次に「需要に合わせて最適な在庫移動を行うこと」が88%と非常に高い結果となりました。
しかし各企業では、この領域の効率を測定・改善するための明確な方法を有しておらず、ほとんどの企業で先進技術のツールが導入されていないことも明らかになっています。

また、今後12ヶ月で取り組みたいサプライチェーン計画の課題は何かという質問に対しては、「優れたS&OPプロセスと在庫計画の統合」(100%)、「自動化と高精度な例外管理による計画担当者の生産性向上」(93%)、「製品ポートフォリオの合理化」(90%)が上位3つに挙げられました。こうしたことから、最先端のソフトウェアソリューションへの需要が益々高まっていることが分かります。

<需要管理>
● 新製品や販促における高精度な予測はまだまだ不十分
価格に敏感で新しいものを求める今日の消費者ニーズを満たすため、小売業やメーカーでは新製品を数多く発売し、より積極的な販促活動に多額の投資を行っています。しかし今回の調査により、こうしたコストがかかる新たな取組みの効果を科学的に予測する方法が、意外にも欠如していることが明らかになっています。
新製品を投入するにあたって、その予想を全く算出していない、もしくは営業・マーケティングチームが事後に算出する値を利用していると回答した企業は59%(53%+6%)にも上りました。
さらに驚くべきことに、販促効果の予測になんらかのアルゴリズム技術を使用していると回答した経営層はわずか3%しかありませんでした。

<輸送管理>
● 輸送業務におけるソフトウェアテクノロジーの利用は道半ば
輸送は文字通り収益確保の真価が問われる場ですが、今回の調査の中で、顧客からの注文の33%は短期納品が必要で、これが利益を大幅に侵食しているという結果が現れています。

しかしながら、輸送の集中管理のために共有サービスを採用しているのは、わずかに26%に留まっています。裏を返せば、驚くべき数の企業が、こうした輸送の根幹にかかわる問題に対処できるツールや効率的手法を利用していないことになります。
また、中核となる全体輸送計画を立てているのは46%に過ぎませんでした。
さらに、輸送業務全体を最適化するために市販のソフトウェアソリューションを採用していると回答した企業も43%に留まっています。

今回の調査を総合的に見ると、メーカーや小売の大半の企業では、多様化する顧客の要求を満足させるにはサービスレベルの改善が必須で、そのためには需要に合わせて最適な在庫管理を行うことが必要になっていることを認識しているにも関わらず、ソフトウェアテクノロジーの導入は思ったほどに進んでいないことが明らかになりました。

「小売企業およびメーカーのサプライチェーンがますます複雑になるのは至極当然です。なぜなら、多数の取引企業が数千キロ離れて点在しているケースも決して稀ではないからです」とJDAのチーフマーケティングオフィサーである Kevin Iaquintoは述べています。 「当社の最新レポート『JDA Vision 2015』は、経営層が生産計画、サプライチェーン計画、需要管理および輸送管理といった主要分野の複雑さを認めていながら、高度化する課題解決に向けたベストプラクティスや各分野の最良のテクノロジーを搭載したソリューションの採用においては、大きく遅れていることを示しています。技術の活用度を上げ、実績のあるベストプラクティスを採用しない限り、メーカーも小売企業もサプライチェーン全体の最適化を実現することは難しいでしょう」

調査方法
サプライチェーン計画で小売企業やメーカーが直面している課題を理解するために、JDA SoftwareはTalant Research Group に委託して17カ国の経営層255人に調査を実施しました。調査対象企業の規模の内訳は、100億ドル以上が20%、50億ドル~99億ドルが14%、15億ドル~49億ドルが30%、5億ドル~14.9億ドルが22%でした。回答者の43%がメーカー、24%が小売企業、28%が卸売業者、5%が3PLでした。調査の回答地域の内訳は、北米52%、欧州・中東・アフリカ33%、アジア太平洋地域13%、および南米2%でした。


JDAソフトウェアについて
JDA® Softwareは、サプライチェーン、製造計画、小売計画、ストアオペレーション、及びコラボレーティブカテゴリマネジメントソリューションの大手プロバイダです。JDAの革新的なソリューションと他社の追随を許さない業界に対する高い専門性は、企業のサプライチェーン、在庫、人員及び顧客サービスレベルを最適化し、収益向上を促進します。その導入実績により、JDAソリューションは、世界有数の4,000社を超す小売業者、製造業者および流通業者の標準となっています。詳細については、jda.comをご覧ください。 日本法人ホームページ  (リンク »)
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