■導入背景
日野市は、2023年4月に「日野市DX推進計画」を策定し、数年間にわたる全庁的なDX推進計画を実行しています。その中で、インターネット接続への不便さから、3層分離におけるαモデルネットワークの再編を検討していました。また、サブスクリプションモデルであるMicrosoft 365への将来的な移行も含め、現行のαモデルでもインターネットでライセンス認証が可能な環境を用意する必要がありました。
そんな折、Webフィルタリングに使用してきたプロキシサーバが更改時期を迎えたことから、この機会に先行投資として新たな環境づくりを模索することになりました。具体的な要件としては、Webフィルタリングの機能とともにプロキシとして円滑な経路制御が可能なこと、特定ドメインを識別して経路変更が可能なローカルブレイクアウト機能を有すること、クラウドサービスで頻繁に発生するドメイン変更への自動追従が可能なこと、LGWAN接続系とインターネット接続系の双方で使用するため1つの筐体を論理分割できること、他自治体における導入実績が豊富なことなどを掲げ、競争入札を実施しました。
その結果、プロキシやWebフィルタリング、ブレイクアウト通信のオフロードといった複数の機能を1つの筐体に統合し、コストパフォーマンスに優れるA10の統合型ADC+ファイアウォール製品「A10 Thunder CFW」の採用が決定しました。
■見込まれる導入効果
A10 Thunder CFWは現在、職員1200名ほどが利用しているLGWAN接続系及びインターネット接続系双方のネットワークにおけるプロキシとして活用されています。帯域面で瞬間的なバースト通信に耐えられる環境が整備され、ネットワーク構成の変更などにも柔軟に対応できるようになりました。
A10 Thunder CFWによりLGWAN接続系ネットワークからローカルブレイクアウトする環境が先行して構築されたことから、2024年末の利用開始に向けたMicrosoft 365のアクセス検証も進められています。また、職員の要望に応じてインターネット接続でのライセンス認証が必要なアプリケーションが利用できるようになります。
A10 Thunder CFWが持つSSLインサイト機能を活用したSaaSのテナント制御なども見据え、A10は引き続き日野市の職員に対する安全で最適な業務環境の提供に貢献していきます。
■日野市のネットワーク構成図
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■A10 Thunder CFWについて
A10 Thunder CFWは、企業や自治体のクラウドサービスの活用促進に必要となるさまざまなネットワーク・セキュリティ機能を統合したセキュリティプラットフォームです。通信制御の機能では、クラウドサービスのドメイン名を基に、通信を柔軟かつ正確に振り分け、ネットワークの逼迫にも対応します。また、A10 Thunder CFWは自治体のαモデルのネットワーク環境において、LGWAN接続系の端末からの通信を集約し、Microsoft 365の通信を直接インターネットに振り分けるとともに、インターネット回線の負荷分散も担い、レスポンス低下やアクセス遅延を防ぎます。さらに、不定期に更新されるMicrosoft 365ドメインの自動更新にも対応しているほか、日本語による分かり易いGUIにより運用の負荷軽減にも寄与します。
■A10 Networks / A10ネットワークス株式会社について
A10 Networks は、オンプレミス、ハイブリッドクラウド、エッジクラウド環境における、セキュリティ、インフラストラクチャの課題を解決するソリューションを提供しています。大手グローバル企業や通信、クラウド、Webサービス事業者まで7000社以上のお客様に導入いただいており、ビジネスに不可欠なアプリケーションやネットワークの安全性、可用性、効率性を高めています。A10ネットワークスは2004年に設立されました。米国カリフォルニア州サンノゼに本社を置き、世界中のお客様にサービスを提供しています。
A10ネットワークス株式会社はA10 Networksの日本子会社であり、お客様の意見や要望を積極的に取り入れ、革新的なアプリケーションネットワーキングソリューションをご提供することを使命としています。
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※A10 ロゴ、A10 Networks、A10 Thunderは米国およびその他各国におけるA10 Networks, Inc. の商標または登録商標です。
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