「ChatGPT」のヘビーユーザーなら、アプリをPCにダウンロードすれば、ChatGPTとのやりとりも、日常的なワークフローへの組み込みもかなりスムーズになる。しかし、これまでChatGPTのデスクトップアプリは「macOS」版しかなかった。
OpenAIは米国時間10月17日、「Windows」版デスクトップアプリの初期バージョンをテストできるようになったと「X」(旧Twitter)への投稿で発表した。ただし、この初期バージョンを利用できるのは「ChatGPT Plus」「ChatGPT Enterprise」「ChatGPT Edu」などのユーザーに限られている。
Today, ChatGPT Plus, Enterprise, Team, and Edu users can start testing an early version of the Windows desktop app.
— OpenAI (@OpenAI) October 17, 2024
Get faster access to ChatGPT on your PC with the Alt + Space shortcut.https://t.co/mv4ACwIhzA https://t.co/Ww6QvBfMnB pic.twitter.com/tkyodezZhv
つまり、個人ユーザーがWindows版アプリをダウンロードするには、OpenAIが提供するChatGPTの有料サブスクリプションモデルであるChatGPT Plusに、月額20ドル(約3000円)を払って登録する必要がある。ChatGPT Plusに登録すれば、「OpenAI o1-preview」をはじめとするOpenAIの最新モデルがすべて利用できる、GPT-4oで送信できるメッセージの量が5倍になる、「Advanced Voice Mode」(高度な音声モード)が使えるといった特典もある。
ChatGPTのデスクトップアプリには、2つの大きなメリットがある。1つは「Alt + Space」のショートカットが使えて、ChatGPTにアクセスしやすくなること。もう1つは、ChatGPTがディスプレイ上に表示されている内容を認識できるため、現在進めている作業を、これまでよりも少ない説明で、コンテキストに合わせて手軽に手伝ってもらえる点だ。
アプリをダウンロードするには、ChatGPTのウェブサイトに行き「Test an early version of the Windows app」(Windows版アプリの初期バージョンをテストする)をクリックしなければならない。有料のChatGPT Plusにお金を使いたくない人は、OpenAIが「2024年中にすべてのChatGPTユーザーに対し完全な体験」を提供する予定だと説明しているので、それを待つのもいいだろう。
まずはChatGPT Plusユーザーに機能を使ってもらい、それから対象を全ユーザーに広げるというのは、OpenAIがよく使うやり方だ。macOSアプリも最初はそうだった。ちなみに、macOSユーザーがアプリをダウンロードする場合は、先ほどの説明と同じ手順に従い、「Download for macOS」(macOS版をダウンロード)をクリックすればいい。
ZDNETのMaria Diaz記者はmacOS版アプリをレビューした際、最も役に立つ機能の1つは、キーボードショートカットで簡単にアクセスできる点だと考えた。無料提供を待つWindowsユーザーは、それまでの間、費用対効果の高い代替策として、ChatGPTのウェブサイトをブラウザーにブックマークしておくといいかもしれない。
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Maria Diaz/ZDNET
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。