イントラネット

用語の解説

イントラネットとは

(intranet)
イントラネットとは、インターネットの仕組みを利用し、特定のエリアと組織内メンバーなどの限定されたユーザーのみを対象として構築されたネットワークのことである。
イントラネットを構築する技術的な基盤は、ハードウェアもソフトウェアも、インターネットと全く同じである。 具体的には、ネットワークインフラとしてイーサネットや無線LAN、光ファイバなどが用いられ、端末はTCP/IPによって接続され、HTTP、FTP、SMTPなどの通信プロトコルが用いられる。 しかし、インターネット(internet)が「ネットワークのネットワーク」とも形容され、さまざまなネットワーク同士を相互に結合してグローバルかつ任意のユーザーに開放されているのに対して、イントラネット(intranet)は、「内部的な」(intra)、すなわち閉じたネットワークとして運用されている。 イントラネットがインターネットなどの外部ネットワークと接続する場合には、ファイアウォールが中間に設置されることが多い。 この場合は、外部のインターネット側との接続は、セキュリティなどの観点から、利用サービス(ポート番号)や接続先コンピュータの制限が伴う。 イントラネットで用いられるシステムの構成としては、クライアントにブラウザ、サーバー側にApacheやIISなどのWEBサーバー、および、Oracle、MySQL、PostgreSQL、SQLサーバーなどのDBMSを配置することが多い。 イントラネットでは、インターネット上で標準化され、改良されてきた技術をもとに社内システムを構築することができる。 このため、コンポーネントごとに、多数の選択肢の中から性能やコストに見合ったシステムを選択できる、また、技術進歩に追随することも容易である、という利点を持っている。 企業専用のシステムを個別に構築する場合と比べて、導入コストをはるかに低く抑えることができる。 イントラネット上で運用されるシステムは、事業そのものを支える基幹システムをはじめ、情報共有に用いられるグループウェアや掲示板、メッセージを伝達する電子メール、予定を管理するスケジューラ、手続きの進行などを管理するワークフロー、出納を管理する財務会計システムなど多岐に渡る。 社内向けにWebを立ち上げ、CMSなどを用いて社内情報の共有を図る場合も多い。 イントラネットで用いる技術は基本的にインターネット標準をベースとしているため、インターネット上で注目された技術を導入することは容易である。 なお、インターネットなどを中継してイントラネット同士を相互接続したネットワークは、エクストラネットと呼ばれる。

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