エッカード・ファイファー

用語の解説

エッカード・ファイファーとは

(Eckhard Pfeiffer)
エッカード・ファイファーとは、米国の企業経営者である。
1941年、ドイツ国ラウベン生まれ。 Compaq社の社長兼最高経営責任者(CEO)として、同社創業以来初となる大胆なコスト削減を実施し、社をパソコン市場でのトップシェアへ導いたことで知られている(Compaqは2001年にHewlett-Packardへ吸収された)。 Compaq社はロッド・キャニオンらによって1982年に設立されたコンピュータメーカーで、高級志向のパソコンが成功を収めていた。 しかし1990年頃、その高級志向のイメージが逆にボトルネックとなり、経営危機に直面してしまった。 そこで、ロッド・キャニオンは経営者の座を退き、当時ヨーロッパ担当の責任者を務めていたエッカード・ファイファーが総合経営責任者に任ぜられた。 ファイファー氏の経営方針によってコストの削減が徹底され、部品の調達先の見直しや、 海外の組立工場での製造工程の見直しが行われた。 そしてパソコン量販店の開拓により従来の3倍の販売店を確保した上で、それまでの高級なイメージを覆す低価格パソコン「プロリニア」が投入された。 1991年には最盛期の半分にまで落ち込んだ販売業績は、ファイファー氏の社長就任後たちまち回復した。 そして1994年第1四半期にはパソコン出荷台数が業界トップに躍り出た。 ※画像提供 / Accoona Corp. 【略歴】 1963年、カウフ・ベフトフシューレ大学を卒業。 アメリカに渡り、テキサス州ダラスのサザン・メソジスト大学で経営学の修士号(MBA)を取得。 1964年、テキサス・インスツルメンツ(TI)に入社。 主にマーケティング部門に従事し、後に副社長に就任 1983年、テキサス・インスツルメンツ社の副社長から引き抜かれ、Compaq Computerに入社。 ヨーロッパ担当の副社長に就任し、ドイツ、イギリス、フランスへの現地法人の設立に携わった。 1989年、Compaq Europaの設立、社長への就任。 1991年、Compaqが経営危機に瀕した際、創業者に代わり社長兼CEOとなった。 2001年、Compaq社がHewlett-Packardによって買収された際に、辞任。 現在、エッカード・ファイファーは検索エンジンを提供する中国発の新企業「Accoona」社で経営に携わっている。

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