スカラ型スーパーコンピュータ

用語の解説

スカラ型スーパーコンピュータとは

(スカラガタスーパーコンピュータ,スカラー型スーパーコンピュータ,スカラー型スーパーコンピューター,スカラ型スパコン,scalar-type super computer,)
スカラ型スーパーコンピュータとは、スーパーコンピュータのうち、汎用のCPUによって構成されているタイプのスーパーコンピュータのことである。
スーパーコンピュータは、搭載するCPUによって、ベクトル型プロセッサと呼ばれる専用のCPUを搭載したベクトル型スーパーコンピュータと、ワークステーションなどでも利用されている汎用のCPUを搭載したスカラ型スーパーコンピュータとに分類できる。 CPU単体の処理性能は、ベクトル型スーパーコンピュータのほうが高いが、スカラ型スーパーコンピュータは汎用CPUを大規模な並列接続、分散処理を行うことで、ベクトル型スーパーコンピュータに匹敵する処理速度を実現している。 CPUが汎用的であるため、スカラ型スーパーコンピュータの方がコストパフォーマンスが良いとされる。 一般的なCPUの性能向上や省電力化に伴い、最近ではベクトル型スーパーコンピュータよりもスカラ型スーパーコンピュータが主流となってきている。 IBMが開発したRoadrunner、Blue Gene、クレイが開発したJaguar、東京工業大学のTSUBAMEなどは、いずれもスカラ型スーパーコンピュータとして構築されている。

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