「データ」への理解を深めて有効活用する

ZDNet Japan Ad Special 2017年09月26日 11時00分

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[PR]ZDNet JapanおよびTechRepublic Japan主催、AWS Partner Network協賛で、クラウドの中心的存在である「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」をテーマにした5週連続セミナーが開催された。

 ZDNet JapanおよびTechRepublic Japan主催、AWS Partner Network協賛で、クラウドの中心的存在である「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」をテーマにした5週連続セミナーが開催された。第4回は「ビッグデータ」をテーマに2017年7月19日に行われたが、ここでは基調講演とパネルディスカッション形式の特別講演についてレポートする。「データ」について、サイエンスから考察した特性が解説され、またクラウドベースのDWHでいかに有効活用できるかが紹介された。

基調講演:サイエンスの知見とノウハウを現場に提供


DataRobot
チーフデータサイエンティスト
シバタアキラ氏

 基調講演は2012年創業のベンチャー「DataRobot」のチーフデータサイエンティスト、シバタアキラ氏。

 「足りないのはデータではなくサイエンス」と題し、ビッグデータ活用におけるデータサイエンスの役割、データサイエンティスト不足を補うためのソリューション「DataRobot」の特徴を紹介した。

 同社は創業メンバーが著名なデータサイエンティストで構成される。機械学習で最も手間がかかるとされる予測モデルの作成と適用を自動化、マーケィングや営業、生産、流通などのさまざまな業務に活用されており、予測や意思決定を支えている。

 冒頭でシバタ氏は、データを現代の「石油」になぞらえる意見を紹介。だがこれは「データの特性をうまく表わしてはいない」という。石油は量があればあるだけ価値が増すのに対して、データはどれだけ量を蓄積したとしても、「それだけでは価値に結びつかない」からだ。「とりあえずデータを貯めておく、というアプローチは非現実的。重要なのは、どんな目的に使うかを明確にし、それに必要なデータだけを貯めること。そして、モデル化などの準備を行ってデータから価値を引き出すこと。それを行うのがデータサイエンティストです」(シバタ氏)

 シバタ氏は物理学博士を持ち、専門は人工知能を使ったデータ分析によるビジネス価値の創出だ。ニューヨーク大学研究員時代には、加速器データの統計モデル構築を行い「神の素粒子」ヒッグスボゾン発見に貢献した。そうした科学者としての立場からも「研究と違ってビジネスでは結果を出すことが大事。データをどう活かすかにかかっている」と説く。シバタ氏が考える「データに価値を与えるもの」は、サイエンスと同じように「仮説と検証のプロセス」だ。このプロセスをビジネスに適用する場合、必ずしもデータサイエンティストは必要ないとのだいう。より価値の高いデータの活用機会を考えられる現場の人たちがいるからだ。「データサイエンティストの知見やノウハウを現場担当者が使いこなせばよい」(シバタ氏)というわけだ。

 講演の終盤ではデモも行われ、DataRobotがどのような業務の意思決定に役立つかを披露。「社内のさまざまな課題を機械学習で解決し、最終的に、社員の誰もが課題を解決できることを目指していってください」と呼びかけ、講演を終えた。

特別講演:クラウドベースのDWHが有利である理由とは?


ビームス
情報システム本部 課長
渡辺秀一氏

 パネルディスカッションは活用事例を取り上げ、実際のデータ活用の現場に踏み込んだ討論となった。モデレーターはTechRepublic Japan編集長の田中好伸氏。パネリストは、ビームス 情報システム本部の渡辺秀一氏とアマゾン ウェブ サービス ジャパンのパートナーソリューションアーキテクト 相澤恵奏氏で行われた。

 ビームスは国内約150店舗のファッション雑貨店「BEAMS」を展開、従業員規模は約1600名だ。情報システム部は店舗システムなどの社内システムの企画、運用、サポートを中心に業務を行う。同社の渡辺氏は2014年から社内システム全体の構造改革を実施している。

 ビームスがRedshiftを採用した背景には、情報系システムのAWS移行とデータのさらなる活用ニーズがあったという。

 現在の業務システムでは、システムが高負荷にならないよう、一度に抽出可能なデータ量に制限をかけている。そのため、大量のデータを扱う為には「専用のDWH」が必要であると判断したのだ。現在は売上などの取引データや会員情報をRedshiftに蓄積し、BIツールを使って分析する環境を整えている。

事前にサイジングを行う必要がない


アマゾン ウェブ サービス ジャパン
エコシステムソリューション部
パートナーソリューションアーキテクト
相澤恵奏氏

 渡辺氏は、AWSの信頼性について、「情報系システムとRFIDの対応で確認済み」と話す。ビームスでは、全商品にRFIDタグを導入しており、POSの会計時の商品情報の読み取り、商品の流通、毎月実施している棚卸に利用している。

 「日々、大量のデータをAWSで運用しておりますが、クラウドであることのデメリットを感じたことはありません。オンプレと変わりない運用が可能です。そうした信頼性がRedshiftにもあります(渡辺氏)」

 AWSの相澤氏は、主にビッグデータやDWHのサポートを中心としたソリューションアーキテクトで、多くのAmazon Redshift(以下 Redshift)案件のサポートを実施している。相澤氏はオンプレミスのDWH構築と比較してRedshiftを利用するメリットについて、「コスト」「パフォーマンス」「アジリティ」の3つになると説く。

 特にコストについては、「初期費用を多くかける必要もない。テストを気軽に行ってスモールスタートすることが可能。また、ノードの追加でパフォーマンスを向上できる。さらに、必要なときにスケールアウトさせてアジリティを高められる」と強調。いずれもクラウドならではの利点である。

 討論の最後、渡邊氏はAWS上でのDWH活用のポイントとして「ビジネスの変化への対応力」を強調、柔軟かつ迅速であることが重要と指摘した。そのうえで「DWH構築の際には、コンピテンシーなどを参考に、データ分析やDWH構築に強みを持つAWSパートナーを選択してほしい」と訴え、セッションを終えた。

 来場者はデータ活用基盤の構築について、実践的なヒントが得られたはずである。

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