新発想のネットワーク仮想アプライアンスが登場 Dockerコンテナ上で稼働するシトリックス「NetScaler CPX」

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2016-09-07 12:00

Webアプリケーションの維持管理に必要なすべての機能を単一のアプライアンスに統合したシトリックス「NetScaler」に新しい製品が加わった。Dockerコンテナ上で稼働する仮想アプライアンス「NetScaler CPX」である。コンテナ型仮想化に対応した新しいネットワークソリューションとして注目されている。

NetScalerのフル機能をコンテナに搭載

 ネットワークの負荷を分散するADC(アプリケーション デリバリ コントローラ)を中心に、Webサーバを高速化するアクセラレーション、高度なセキュリティ対策などの機能を単一のアプライアンスに統合したシトリックス「NetScaler」は、管理負荷の低減とコストの削減を両立させるネットワーク装置である。大手のクラウドサービスプロバイダがグローバル規模で採用し、今や"最強のネットワーク装置"との呼び声が高い。

 そんなNetScalerには、すべての機能を専用ハードウェアアプライアンスに搭載した「MPX」、MPXと同じ筐体にXenServerをビルドインさせマルチテナントに対応させた「SDX」、MPXと同等の機能をハイパーバイザ上で稼働する仮想アプライアンスに統合した「VPX」という3製品がラインアップされている。ここに新たに加わったのが、Dockerコンテナ上で稼働する仮想アプライアンス「CPX」である。

図:シトリックス「NetScaler」のラインナップ 図:シトリックス「NetScaler」のラインナップ
※クリックすると拡大画像が見られます

全てのNetScalerを一元的に統合管理することも可能

 ハイパーバイザ型のサーバ仮想化が当たり前となった現在、アプリケーションの開発・テスト環境を中心に、より軽量に動作し、高速なデプロイが可能な仮想化環境のニーズが高まっている。そのニーズに対応するのがコンテナ型仮想化であり、Linuxコンテナ技術から派生した「Docker」によって急速に広まった。

 コンテナ型仮想化は、ホストOS上に独立したサーバと同じように振る舞うコンテナを用意し、そこでアプリケーションを稼働させる。メモリやディスクの使用量は小さく、ハードウェアに依存しない可能なので、軽量かつ可搬性に優れた仮想化環境を即座に用意できるという特徴がある。ちなみにWindows Server次期バージョンではWindowsをホストOSとして稼働するDockerが搭載される予定であり、さらにコンテナ型仮想化の普及が見込まれる。

 コンテナ型のマイクロサービスが普及すると、サービス面での拡張性やスピードが向上する反面、管理・運用の煩雑さという悩ましい問題に直面するだろう。この問題を解決してくれるのが、NetScaler Management & Analytics System (NetScaler MAS) である。CPXだけでなくすべてのNetScaler プラットフォームに対応し、一つの統合管理コンソールからインフラストラクチャ全体を管理、監視、およびトラブルシューティング機能を提供する。

 今後、SDN分野をリードするシトリックスの新たな戦略的製品として、CPX、NetScaler MASに注目していきたい。

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