医療業務における地域間の情報格差という課題
医療のIT化は目覚ましく、電子カルテをはじめとした数々のソリューションにより、医療や業務の効率化を実現している病院が増えている。また、都市部の大規模施設と都市郊外の施設を繋ぎ、医師や現場スタッフ、協会職員の間で情報共有を進めるためにグループウェアを導入するケースも多い。
特に、遠隔地(いわゆる“へき地”)においては、患者のカルテをはじめ、最新の情報を得るために便利なツールとして注目され、その効果の高さはすべての利用者に十分認知されているところとなっている。
しかしその一方で、効果の高さを知りつつも、高度なセキュリティを必要とするがゆえの複雑なログイン方法によって、利用者の環境によっては使いづらいシステムとなっているケースも少なくない。情報を見たくても、いちいちIDとパスワードを入力することになるため、へき地のような多忙な環境では、次第にアクセスする機会が減ってしまい、それによって情報格差が生まれてしまうという現実があるのだ。
セキュアでシンプルなログイン環境を実現
社団法人地域医療振興協会では、円滑な情報共有を実現するため、高度なセキュリティと共に、シンプルで容易なアクセス方法を持つツールが必要とされていた。
例えばログイン認証時に、イメージの一覧から任意の画像を選択する認証や、アクセスに使われる携帯電話の個体識別番号を利用した認証方式が使えれば、より利便性を高めることもできる。また、認証時に一度しか使えない「使い捨てパスワード」のワンタイムパスワードタイプであれば、セキュリティもさらに向上する。
これらをシステムに導入できれば、PCからはもちろん、携帯電話からでも、高いセキュリティを保ちつつ、容易にグループウェアや共有している検査画像データへアクセスすることが可能だ。
さらに、高いセキュリティ機能を持つSSL-VPNを組み込めば、場所を選ばずセキュアな情報共有が行えるようになる。地域ごとの医師や看護スタッフだけでなく、協会職員をはじめとした、医療業務に関わるすべての人々の間で、より安全で充実した情報共有が実現できるのだ。
Web認証システム「WisePoint」は、これらをすべて可能とするツールであり、製品をリリースしているファルコンシステムコンサルティング株式会社 常務取締役の山下克美氏は、「今後も、医療現場では電子カルテの導入が進みますが、安価なシステムではないため、全国すべての病院が導入できるわけではありません。しかし、セキュリティ問題をクリアできれば、電子カルテの共有化が出来、医療の質の向上、患者サービスの向上につながるのです」と説明している。
医療現場に必須の情報共有をセキュアかつスムーズに行うことを可能としたソリューション。気になった読者は問い合わせフォームから是非問い合わせをして欲しい。