プラン改定を行った、さくらインターネットのホスティングサービス「専用サーバ」は、コストを低くしながらシステムを運用できるというところに特長がある。それに対してもう一つのホスティングサービスである「専用サーバ Platform」の特長は、拡張性と運用の手軽さを兼ね備えているところにあるとしている。さくらインターネットの取締役副社長で企画部部長を務める舘野正明氏がこう説明する。
「専用サーバ Platformは、専用サーバとハウジングサービスの中間に位置付けることができます」
ハウジングは、事業者が所有するサーバを共有あるいは専有するホスティングとは違い、サーバやネットワーク機器を設置するためのスペースと電源、インターネット回線などのインフラを借りるというものだ。
現在一般的なホスティングでは、サーバの複数台接続ができなかったり、ファイアウォールや負荷分散装置(ロードバランサ)、不正侵入検知装置(IDS)などのネットワーク機器、そしてストレージサーバをレンタルすることができなかったりする。つまりシステムを拡張するという点で課題がある。
大規模システムに対応可能
それに対してさくらインターネットの専用サーバ Platformでは、ネットワーク機器やストレージサーバを含めて最大20台までの機器構成が可能になっている。スモールスタートで始めたユーザーのニーズに合わせて、システムの大規模化に対応できるようになっているのである。
専用サーバでは、たとえば企業のウェブサイトやメールサーバ、あるいはIT技術者の勉強など比較的規模の小さなシステムが向いている。それに対して、専用サーバ Platformでは動画共有サイトやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、ブログサイトといった大規模なシステムに向いていると舘野氏は説明する。これは、専用サーバ Platformが拡張性や柔軟性という点でメリットがあるからと言うことができるからだろう。