データが日々急増し安定的な維持管理が困難に
ビジネスで活用されるデータは、企業にとって欠くことのできない財産であり、企業生命を左右するほど重要なものだが、データが日々急増し、安定的な維持管理が困難になりつつある。
米国の市場調査会社IDCが2010年5月に発表した調査報告によると、2009年に生み出された世界のデジタルデータ量は前年の62%増の80万ペタバイト(8000億ギガバイト)にのぼり、2010年には120万ペタバイトになると予測。今後、クラウドコンピューティングなどの普及で2020年頃には現在の44倍にまで増加するとの見通しを示した。
量だけが問題ではない。災害や事故、ウイルス感染によるシステム破壊など、データは常に危険にさらされ、もしデータの破壊や損失が起きれば、企業活動の存続さえ危ぶまれる。
そのため、企業は何らかのデータバックアップを行っているが、旧来のテープによる運用の負担や、データ量の増加でバックアップが夜間に終了しない事態の頻発、1日1回のバックアップよってリストア時に再び昨晩の状態に戻ってしまう先祖返り現象などが深刻な問題となっている。
また、万一サーバーが完全にダウンした場合、システムとデータを復旧させ、業務を再開するまでに丸1日、あるいは数日必要になるとの試算もある。データはバックアップしておけば安心というわけではなく、いかに業務復旧までの時間を短縮させるかを問うRTO(目標復旧時間)と、データをどの時点で復旧させるかを管理するRPO(目標復旧ポイント)を両立するリカバリー機能が重要で、それを見落としていれば損失を最小限に押さえた業務再開は難しいのである。
データ・バックアップの常識を覆す「IBM FastBack」
特に、専任の管理者がいない中堅企業ではバックアップ業務が大きな負担となり、災害復旧対策まで予算が捻出できないという声は多い。しかし、中堅企業こそデータ損失は企業生命を左右しかねない深刻な問題であることを認識すべきだろう。
そのジレンマを解消できる最良の選択が、IBMが提供するIAサーバー向けバックアップ・リストア製品「IBM® Tivoli® Storage Manager FastBack V6.1」(以下、IBM FastBack)である。これは単なるバックアップ・ソフトではなく、ビジネスの保護(リカバリー)を最も重要視する思想から各種の機能が作りこまれている点に注目してもらいたい。
この製品は、ディスクからディスクへのデータ移行を基本とし、データはファイル単位ではなくブロック単位で捉え、初回のフル・バックアップ以降はデータに変更があったブロックのみをバックアップする永久増分方式にすることで、毎日のバックアップ時間が大幅に短縮する。万一の際のリカバリーも短時間で完了するとともに、「インスタント・リストア」機能でリストアの完了を待たずともすぐに業務を再開できる。
また、データの更新ごとに少しずつバックアップすることで常に最新のバックアップ・データを維持する「CDP」(継続的データ保護)機能も利用でき、仮にリカバリーしてもデータが先祖返りせず、最短数分前の任意の時点に戻すことができるのだ。
さらに、スナップショットを仮想ドライブとしてマウントするので、実際には全体をリカバリーしなくてもファイルをユーザーが直接参照することで、必要なものだけをリストアすることが可能となる。これらの作業はわかりやすいGUIで設定でき、管理者不在の拠点も集中管理が行える。
しかも、災害対策機能も標準で盛り込まれ、SQL ServerやExchange、Lotus Domino、オラクル、IBM DB2などの異なるアプリケーションも一元的に保護できる。これだけの機能を10万円前後(Dual Core 搭載のマシン一台当り8万9700円(税別)〜)の費用で利用できるのも注目すべきポイントだ。
にわかには信じられない話だが、詳しくは本資料をご覧いただき、1日でも早く実効性あるバックアップ環境を整えてもらいたい。
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中堅企業のデータ・バックアップに必要な条件を「IBM FastBack」で理解する
アプリケーションの多様化やオフィス文書の大容量化で企業のデータは急増しています。従来のような定期的なスケジュールによる旧来のテープバックアップでは、バックアップ時間が大幅に延長し、世代管理も困難で、人的作業に大きな負担がかかり……