VMware×ストレージ仮想化によるデータセンターの効率化を推進
デルといえば「安価なPCサーバ」というイメージが強いが、世界はもちろん、国内においてもVMwareの導入において数多くの実績がある。特にここ数年は仮想化に最適化した製品ラインナップを拡大しており、2008年2月に買収を完了したEqualLogicのiSCSI仮想化ストレージ製品とVMware vSphereを組み合わせた仮想化ソリューションを提案している。

ラージ・エンタープライズマーケティング 仮想化ソリューション・マーケティング・マネージャ
大植吉浩氏
デルの大植氏は、「ウェブサーバやファイルシステムのようなエッジから、SAPのような基幹業務システムまで、VMwareは幅広く利用できます。データセンターの効率化に向け、標準化・統合・自動化を実現するソリューションとして、VMwareは自信を持って提供できる製品です」と話す。
またEqualLogicの特長を大植氏は、「1台から導入し、スケールアウトで追加することで、容量・スループット・パフォーマンスを効果的に向上できます。VMwareをスモールスタートで導入し、スケールアウトを検討するお客様には、ストレージも仮想化し、ストレージプールを効率的に拡張できるEqualLogicを利用することで、仮想化の浸透に伴い、理想的な全体最適化された仮想化インフラが実現できます」と話している。
世界の成功事例を体系化したコンサルを提供

ソリューション・サービス・デリバリー本部 インフラストラクチャ・コンサルティング・サービスコンサルティング第一部 シニア・テクニカル・コンサルティング
大野靖夫氏
仮想化におけるデルのもうひとつの取り組みがコンサルティングの提供だ。デルの大野氏は、「デルのProConsultサービス(コンサルティングサービス)の特長はワールドワイドで標準化されている点です。何から始めて、どのように拡張すればいいのか分からないという顧客の悩みを解決するのが役目です」と話す。
デルのProConsultサービスでは、仮想化を導入するにあたり必要なポイントを、WADI(ワークショップ、アセスメント、デザイン、インプリメンテーション)と呼ばれる4つのステップで提供する。これにより、仮想化で実現する目標をたて、どれくらい効果があるのか、どのような周辺システムを構築していけばよいのかを事前に明確にし、実際の導入を効率化し、お客様のVMware仮想化の導入効果を最大限に引き出すことができる。
大野氏は、「ProConsultはグローバルで標準化されたコンサルティングモデルで、世界中のユーザー企業で成功した経験やノウハウに基づいて体系化されています。デルのコンサルティングを利用することで、従来に比べ短期間で仮想化ソリューションを導入することが可能になります」と話している。先日、IT Japan Award2009を受賞したツムラもこのWADIを活用し、年換算で68.2%のサーバ費用の削減を実現している。