感動まで伝えるビジュアルコミュニケーション

テレビ会議などの遠隔会議システムは、ビジネス用途だけではなく、最近は遠隔窓口など対顧客サービス用のシステムとしても用途が広がっている。地球温暖化に絡めて企業のCO2削減ツールとしても認知が進んだ。だが現実の利用状況は、まだまだ企業によって温度差があるのも事実だ。積極的に使いこなす企業がある一方、なかなか使いこなせない企業もある。重要なのは、自社の業務形態を明確にしたうえで、より効果的なシステム選択を行えるか否かだ。
遠隔会議システムは、大別するとテレビ会議とWeb会議の二種類に分けられる。離れた場所にいる人と人とが、いかに自然に空間を共有できるか。高精細で自然な映像を使用するテレビ会議がWeb会議と異なるのはこの部分だ。単に情報伝達量を増やすだけでなく、「暗黙知」というデータで伝えきれない部分、ダイレクトに感情を乗せたメッセージを伝えることが重要となる。なお、こうしたテレビ会議システムの主要メーカーとしては、シェアや実績を持つのは海外企業が多い。そのため効果的な導入には、ノウハウを持つ販売会社の選択も重要だ。 まずは、以下の表をご覧頂きたい。
テレビ会議システム 機器選定から運用まで

この資料は、テレビ会議システムの導入支援から運用サポートまでを行うVTVジャパンからのものだ。同社は遠隔地との「対面コミュニケーション」サービス全般、販売、レンタル、貸し会議室など、ワンストップで提供するマルチベンダーで、国内外の主要メーカーを取り扱っている。
RADVISON (ラドビジョン) 本社:イスラエル |
1992 年に創立の、テレビ会議のネットワークインフラ製品に特化したトップメーカー。長年、端末製品のラインナップがなかったが、2010年に発売を開始。他社端末との互換性に優れた製品作りには定評がある。 |
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Vidyo(ヴィディオ) 本社:アメリカ |
2005年創業。H.264/SVCをベースにした独自技術で「ネットワーク環境に左右されないテレビ会議」を掲げる。多地点会議時に避けられなかった映像と音声の遅延問題を解決し、多数の特許を取得しているという。 |
Cisco (シスコ) 本社:アメリカ |
「TANDBERG」ブランドで展開。世界シェア2位、売上高で1位。テレプレゼンスシステムからデスクトップ端末まで幅広く手がけ、拡張性・統合性に優れたトータルソリューションの提供を強みとしている。 |
LifeSize (ライフサイズ) 本社:アメリカ |
HD解像度対応のIPテレビ会議システムを販売。HD画質に特化したテレビ会議製品で差別化を図る。 |
POLYCOM (ポリコム) 本社:アメリカ |
売上の台数ベースでは、長年世界第1位の座を占めている。高精細な画像送信が可能なHDXシリーズなどが好調。 |
SONY(ソニー) 本社:日本 |
世界シェアでは3位となる。セットトップ型のPCS-1、モニタ一体型、インテグレーション用モデル等のラインナップを拡充しており、メモリースティックを利用したMPEGでのビデオ録画等、独自機能にも力を入れている。 |
なお同社は11月には無料セミナーを開催する予定で、この詳細は後半で詳しくご紹介する。
最先端のテレビ会議の品質をどう活かすか
さてメーカーの選択であるが、テレビ会議業界ではメーカー各社は毎年、最先端の技術を採用した製品を発表しているが、「最先端の技術」に目を奪われて、「誰がいつどのように」運用するのか、という実際的な部分に対する視線が販売側も購入側も甘くなっているのが事実のようだ。だからこそ、導入の際には、自社の運用環境の確認から始まり、ニーズにマッチしたソリューションを構築できるか綿密な調査が必要となる。具体的にはネットワーク環境、最適なシステムの選定、構築設計に始まり、導入後の円滑な運用プラン、さらには保守点検までのイメージを描けるかも欠かせない。こうした部分では、長年の構築実績を持つ専門の販売企業を利用するのが最も効率的だ。
VTVジャパンがセミナーを開きコミュニケーション機会を提案するのは、こうした理由からだ。そのセミナーは、11月に大阪市と東京都で順次開催予定だ。実際のユーザーのビジネスシーンを想定し、ビジュアルコミュニケーションのケーススタディを交えた実践的なテーマのみにフォーカスするという。
調査機関によるテレビ会議・web会議の市場動向、最新トレンドについての基調講演から始まり、利用シーンの広がりとシステムの進化についてもわかりやすく解説する。また、「境界線を越えるビジュアルコミュニケーション」として、企業内や企業外コミュニケーションほか、テレビ会議とWeb会議の融合についても講演する。 技術面ではMCU(多地点接続サーバ)の運用ノウハウを解説。利用シーンに応じたソリューション例なども取り上げる予定だ。 導入後の運用リスクマネジメントや、安心運用を実現するためのポイントにも触れていくという。
詳細は以下の通りだ。なお注意点だが、いずれも定員制だ。確実に参加したい場合、早めの申し込みは必須だ。
■セミナー名:実践!ビジュアルコミュニケーション最新活用セミナー』
〜機器選定から構築運用まで最新の導入成功事例をご紹介〜
■主催 VTVジャパン株式会社
■開催日程
1.大阪会場
・日時:2010年11月18日(木) 13:30〜17:15 (開場13:00〜)
・定員:30名
・会場:TKP大阪淀屋橋カンファレンスセンター B1F
「カンファレンスルームB 」
住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島2-2-2大阪中之島ビルB1F (旧ニチメンビル)
2.東京会場
・日時:2010年11月26日(金) 13:30〜17:15 (開場13:00〜)
・定員:50名
・会場:TKP大手町カンファレンスセンター 18階
「EASTカンファレンスルーム2」
住所:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-1-2 りそな・マルハビル18階