同スループットなら「他社の半分程度」というコスト優位性
性能や機能に加え、導入時の重要な検討項目となるのが価格だが、同じスループットを求める場合、Dell SonicWALLは他社製品に対しておおむね半分程度の価格で導入が可能という。また前述の通り、各種セキュリティ機能をオンにするとカタログ値通りのスループットが出ない製品もあり、そのような製品でアンチウイルスなどを利用する場合さらにスループットの高い上位機種が必要になる。このため、多くの機能を利用するケースほどDell SonicWALLの価格優位性が際立つ形となっている。
また、この日紹介された導入事例の中には、インターネット接続回線やネットワーク機器に障害が発生した場合もネットワークがダウンしないよう、回線およびファイアウォールを2系統用意して冗長化を図るという例があった。Dell SonicWALLでは、このような冗長構成の場合、ソフトウェアライセンスや保守サービスはプライマリ側の1台分のみ契約すればよく、バックアップ側にはハードウェア代以外の費用が発生しない。このため、冗長用ライセンスが必要な製品に比べ冗長構成時の追加コストを小さく抑えることができる。

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同社では1999年からGRID Networkの運用を行っており、現在では世界中のネットワークに100万以上のセンサーを設置してマルウェアの活動をモニタリングしているほか、主要な研究機関、大手ソフトウェアベンダー等と連携し、最新のセキュリティ情報を収集している。特にWindowsマシンの脆弱性に関しては、マイクロソフトのMAPP(Microsoft Active Protection Program)に参加し、一般公開よりも早い時期に脅威情報を入手し、対応する体制を整えている。脆弱性などのセキュリティ情報が公開されるタイミングとほぼ同時にシグネチャを配布し、脅威の影響などについて独自の分析結果も提供しているという。
機能的な面で高セキュリティを特徴とする製品であっても、スループットの低下など生産性への影響があると実際には利用されないことが多く、また実際の脅威への対応力という点では機能に加えベンダー独自のノウハウが効いてくるケースも多い。鋸谷氏は「Dell SonicWallなら、1台で高セキュリティを担保したいというニーズに対し、リーズナブルな価格で万全な対策を提供できる」と述べ、サイバー攻撃が高度化・複雑化する中、Dell SonicWallはコストパフォーマンスの高い対応策であると説明した。