現在普及しているJCA手順は、データフォーマットが小売業ごとに異なるうえ、通信速度が遅く、漢字が扱えないという問題がありました。このため、経済産業省の外郭団体である流通システム開発センターやイオン、ダイエー、平和堂、ユニーといった小売企業などが中心となり、インターネットによる次世代標準EDIのガイドライン「流通ビジネスメッセージ標準」(※)が作成され、今年3月に公開されています。
今回、ユーザックシステムは「EOS名人」が持つ豊富なアプリケーションに、次世代標準EDIに必要なJX手順(SOAP-RPC)クライアント通信機能を加えるため、DALのACMS Liteを採用し、EDIソリューションをさらに強化いたします。
「EOS名人 V5.0」の販売価格は、次世代のEDIに必要なモデル構成で500,000円(税、導入サポート費用は別途)を予定しており、ユーザックシステムの直販と全国の販売パートナーを通じ、年間100セットの販売を見込んでいます。
EDIに関する業務ノウハウやアプリケーション開発力を強みとするユーザックシステムと、大手量販店や卸などに対するEDIの通信インフラ提供で実績のあるデータ・アプリケーションが提携することで、次世代EDIへの対応を必要とする企業に対し、最適なソリューションが提供可能となりました。
用語解説
※流通ビジネスメッセージ標準:
2003年、通商産業省の「流通サプライチェーン全体最適化事業」に端を発し、日本チェーンストア協会、日本スーパーマーケット協会をはじめとする業界団体が検討、共同検証を経て公開された流通業界における次世代標準EDIのガイドラインです。
通信基盤はインターネット、データ表現形式はXMLを採用するなど、データフォーマットや業務プロセスにおいても標準化され、今後サプライチェーン全体で業務が効率化されると期待されています。
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