今回の協業は主に「相互運用性の向上」「研究開発分野における連携」「知的財産の保証」「デスクトップ分野における協調の拡大」の4項目であり、概要は以下の通りです。
■ 相互運用性の向上
- WindowsとLinuxの両方のシステムに1つの証明書でログインできるシングルサインオン・ソリューションの開発
- ターボリナックスによるWorkgroup Server Protocol Program (WSPP)評価ライセンス契約の締結
■ 研究・開発分野における連携
- マイクロソフトが中国に保有する研究機関における両社のソフトウェア・テストおよび顧客やパートナー向けのソリューション展示
- マイクロソフト製品との相互運用性向上のためのソフトウェア/ハードウェア・ベンダーによるコミュニティ「インターオペラビリティ・ベンダーアライアンス(IVA)」への参加
■ 知的財産の保証
- ターボリナックスが提供するサーバー製品の購入者に対するマイクロソフトが持つ知的財産の保証
■ デスクトップ分野における協調の拡大
- Open XML-ODFファイルフォーマット変換ツール開発プロジェクトでの協力やWindows Media(R)コンテンツ再生ソフトのターボリナックス製品への収録に続き、インターネット検索サービス Live(TM) Searchのターボリナックス製品への標準搭載
今回の提携はシングルサインオンの連携ソリューションを両社の顧客に提供することを特徴としています。調査によると、ヘルプデスクにかかる問い合わせのうち5回に1回がリセットを含むネットワークパスワード関連であることから、WindowsとLinuxの両方のシステムに1つの証明書でログインできるシングルサインオン・ソリューションを開発することにより、システムの利用効率をアップしヘルプデスクにかかるコストや社内的なITコストを削減できることが見込まれます。
マイクロソフトの知的財産担当ゼネラルマネージャーであるデビッド・ケーファーは、「今回の提携はビジネス及び技術の両面において顧客の利益となるものです。協業をとおして、マイクロソフトとターボリナックスは、シングルサインオン・ソリューションなど、両社の顧客にとって真の価値あるソリューションの提供のために連携体制を強化していきます。ターボリナックスは現在マイクロソフトの優先的なLinuxパートナー企業の1つであり、オープンソースと商用テクノロジー間を結ぶ協業を更に進めていくことを大変嬉しく思います。」とコメントしています。
ターボリナックスの代表取締役社長である矢野広一は、「マイクロソフトと協業することで、WindowsとLinuxが混在する環境におけるコストおよび複雑性の低減のために多くの事業を行うことが可能となり、今回の協業により当社が市場において非常に有利なポジションとなると確信しています。事業を成功させるためには、混在環境の中でユーザーのプライオリティに合うソリューションを設計するためのビジョンと知的財産をシェアするための仕組みを必要とします。マイクロソフトのユーザーが新たにLinuxを評価する際、Turbolinux製品が現在利用しているマイクロソフト製品と組み合わせて最適なLinuxディストリビューションとなるよう望んでいます。」とコメントしています。
今回の契約により、ターボリナックスはアジアにおいて初めてマイクロソフトと包括的な協業を行うLinux/OSSプロバイダーとなります。
※LinuxはLinus Torvalds氏の商標です。ターボリナックスおよびTurbolinuxは、ターボリナックス株式会社の商標または登録商標です。その他、記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。
※Microsoft、Windows、Windows Media、Windows Liveは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
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